タシュテペレル展が東京国立博物館で開催
2025年11月6日から9日まで、東京国立博物館で「大いなる転換の地〜タシュテペレル」展が行われる。この特別展示は、トルコ共和国観光広報・開発庁(TGA)が先史時代の遺跡群を日本に紹介し、新たな旅行先としての認知を高めることを目的としている。展覧会では、タシュテペレル地域に存在する古代遺跡が紹介され、古代の文化に触れる特別な機会となるだろう。
タシュテペレルとは
タシュテペレルは、トルコの南東部に位置する考古学的遺跡の群で、特にギョベクリテペとカラハンテペが有名だ。このエリアは、約12,000年前の新石器時代にさかのぼり、ピラミッドやストーンヘンジ、マチュピチュよりも古い時代に建設されたとされる重要な場所である。タシュテペレルは、先史時代の社会がどのように進化したのか、その過程を知るための大きな手がかりとなる。
今回の展覧会では、ギョベクリテペのT字型石柱など、世界最古の新石器時代の遺跡に関する写真や資料が展示される。この遺跡は、人類が最初に建設した神殿と考えられており、狩猟採集から定住農耕社会への移行を示す革新的な証拠を提供している。
展示内容とシンポジウム
特に注目すべきは、展示期間中に行われる招待制シンポジウム「大いなる転換の地〜タシュテペレル」である。シンポジウムは、ターキッシュエアラインズの後援により、アナトリア考古学の専門家を招いて行われる。先史時代の社会的変化や、定住生活への移行に関する研究が発表される予定だ。シンポジウム参加者は事前に申し込みが必要で、定員は150名となっている。
さらに、9日(金)には、トルコについて学ぶ絶好のチャンスが提供され、参加者はタシュテペレルの歴史的な背景や、その地域の考古学的な重要性について深く知ることができる。そんな中、2023年にトルコを訪れた彬子女王殿下も現地を訪問され、その重要性が日本でも高く評価されている。
展示イベントの詳細情報
展覧会は東京国立博物館平成館で行われ、営業時間は9:30から17:00(7日と8日は20:00までとなる)。入場には当日の入館料が必要であり、詳細は博物館の公式サイトで確認できる。主催はトルコ共和国文化観光省、協力にはトルコ共和国大使館やターキッシュエアラインズがある。
トルコ観光の魅力
トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ文化的な要所で、数世紀にわたり多様な文明が交わっている。美食、遺跡、自然など、多彩な魅力を持つ旅行先として知られ、近年は観光客が増加している。2024年には過去最高の観光客数を記録すると予想されており、今後も注目される国である。トルコに関する情報は公式ウェブサイトやSNSも活用し、旅行計画を立てるのも良いだろう。
ぜひ、この特別展示を通じてトルコの先史時代の魅力を感じ、旅行先選びの参考にしてみてはいかがだろうか。