水の大切さを考える作文コンクール
令和6年度の全日本中学生水の作文コンクールが、全国の中学生や海外の日本人学校に在学する日本人中学生を対象に開催されました。今年は「水について考える」をテーマに、多くの応募が寄せられました。なんと、応募総数は7,516編に達します。このコンクールは、昭和54年から「水の日」(8月1日)のイベントの一環として実施され、若い世代に水への関心と理解を深めてもらうことを目的としています。
受賞作品の発表
審査の結果、最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞したのは、東京都の新宿区立西早稲田中学校に通う2年生、秋永橘香さんによる『田んぼの水に思いをはせる』という作品です。この作品は、田んぼの水がもたらす自然の恵みや、その大切さを表現しており、特に審査員の印象に残ったと言います。
また、優秀賞には以下の9編が選ばれました。どれも水に対する思いや気づきを巧みに描写しており、読む者の心を打つものばかりです。
- - 農林水産大臣賞: 川原もも香さん(徳島県、鳴門教育大学附属中学校)『水を想い、水を守る』
- - 経済産業大臣賞: 羽川莉子さん(北海道、砂川市立砂川中学校)『水と共に暮らす』
- - 国土交通大臣賞: 渡辺心晴さん(三重県、高田中学校)『災害時協力井戸の活用』
- - 環境大臣賞: 小池翔子さん(静岡県、不二聖心女子学院)『あまい水』
- - 全日本中学校長会会長賞: 﨑田莉央さん(宮崎県、宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校)『輝け 日本の天然水』
- - 水の週間実行委員会会長賞: 中田凪咲さん(ベトナム、ホーチミン日本人学校)『水道大国ニッポン』
- - 独立行政法人水資源機構理事長賞: 山下花音さん(香川県、高松市立国分寺中学校)『おばあちゃんとの旅』
- - シャワーズ賞: 柳本紗那さん(徳島県、鳴門教育大学附属中学校)『未来へ繋ぐ水源』
- - 中央審査会特別賞: 林はるさん(宮崎県、宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校)『地域をつなぐ水』
表彰式の開催
受賞者の表彰式は、令和6年8月1日(木)に東京都千代田区の日本経済新聞社ホールにて行われる第48回「水の日」記念行事「水を考えるつどい」の一環として実施されます。このイベントでは、優秀賞以上の受賞者が招かれ、それぞれの作品がどのような思いで書かれたのか直接聞くことができる貴重な機会となるでしょう。
まとめ
今回のコンクールは、水の重要性やそれに対する子どもたちの新たな視点を再発見するきっかけとなりました。水は私たちの日常に欠かせない存在であり、これからも次世代の若者たちに大切に引き継がれていくことが望まれます。受賞作品の詳細や入選作品については、全日本中学生水の作文コンクールの公式ウェブサイトで確認できます。