千葉工業大学「CIT Brains」がロボカップ2024での輝きを放つ
2024年7月15日から21日までオランダのアイントホーフェンで開催された「ロボカップ2024」において、千葉工業大学のロボットチーム「CIT Brains」が素晴らしい成績を収めました。この大会は、自律型ロボットによるサッカーの世界大会であり、CIT Brainsはヒューマノイド・キッドサイズリーグの「サッカー4on4」部門で優勝を飾りました。また、チーム総合での「ドロップインゲーム」でも見事に優勝し、さらにベストヒューマノイド部門では2位という結果を収め、千葉工業大学の高い技術力を再確認させる場となりました。
ロボカップの背景と目的
ロボカップは、1992年に「2050年までにサッカーW杯チャンピオンに勝つ自律型ロボットを開発する」という壮大な目標のもと創設されました。第1回目の大会は1997年に名古屋で行われ、その後毎年世界中で開催されていますが、2021年と2022年にはコロナの影響でバーチャル大会が実施されました。この大会は、ロボティクスの進化や科学技術の向上を目的とした国際的なイベントであるため、その設計図は無償公開され、各国のチームが切磋琢磨しています。
CIT Brainsの業績と進化
「CIT Brains」は、未来ロボティクス学科に属する学生たちによって結成されたロボットチームで、2006年から活動しています。指導教授の林原靖男のもと、毎年世界の舞台で挑戦を続けてきました。過去の戦績を振り返ると、2014年ブラジル、2015年中国、2021年オンライン、2022年タイに至るまで、数々の大会で優勝を果たしています。特に2014年の大会では、サッカーゲームやテクニカルチャレンジなで完全優勝を達成し、名誉ある「ベストヒューマノイド」に選出された実績を持っています。さらに、過去には3位入賞やオンライン大会でも高評価を得ています。
2024年大会の記録
今回の大会には、12か国から15チームが参加しました。CIT Brainsは「4on4」において、決勝戦でアラブ首長国連邦のハリファ大学と対戦。延長戦の激闘の結果、3-2で勝利を収めました。また、「ドロップインゲーム」では圧倒的な強さを見せつけ、2位のチームに対して3倍以上のポイントを獲得し、見事な勝利を記録しました。
ロボカップは、自律移動型ロボットの進化を促進し、将来的な人材育成にも寄与するイベントです。大会を通じて、世界中の研究者や学生たちが競い合い、新たな技術やアイデアを生み出しています。
参加メンバーの紹介
CIT Brainsのメンバーは、未来ロボティクス専攻の学生たちで構成されています。以下は大会参加メンバーです:
- - 久保寺真仁(ハードウェア担当)
- - 井上叡(歩行制御担当)
- - 野口貴(歩行パラメータ担当)
- - 横尾陸(認識システム担当)
- - 林原靖男(教授)
千葉工業大学の「CIT Brains」は、引き続きロボット技術の革新を追求し、次の大会への挑戦を続けていくことでしょう。その活躍は、今後のロボティクスの発展においても大いに期待されています。