ミドルシニアの新しい働き方を考える書籍『再雇用という働き方』を発売へ

新たな働き方の提案

近年、日本は急速に少子高齢化が進行しており、特にミドルシニア（50代・60代）の労働力の重要性が高まっています。このような背景の中、リクルートマネジメントソリューションズが提唱する新著『再雇用という働き方──ミドルシニアのキャリア戦略』が注目を集めています。本書は、ミドルシニアとしての働き方に悩むすべての人々に向けた実践的なガイドです。

著者の視点

著者の坂本貴志氏と松雄茂氏は、この本を通じて、再雇用の重要性を訴えています。企業が若手だけに依存するのが難しくなった今、企業は明らかにミドルシニア層に対する期待を高めています。そのためには、まず自らのキャリアをどのように再設計し、価値を発揮するかが重要だとしています。

社会的背景

日本の労働市場は、50歳以上のシニアが活躍できる場が増えている一方で、彼らは再雇用後の待遇に関する不安を抱えています。本書は、シニアが直面する経済的な課題や意識の変化に焦点を当て、データを用いて問題を可視化し、解決策を具体的に提供します。

重要な3つの要素

企業サイドの視点から見たとき、ミドルシニアを活用するためには、報酬レンジの拡大、職務の多様化、処遇の柔軟性が鍵だと著者たちは示唆しています。これにより、シニア社員が生き生きと働ける環境を提供することができ、組織全体の活力を高めることにつながるでしょう。

章構成

本書は以下の章から構成されています：

1. 高齢期キャリアの構造
1. 定年後のミドルシニア雇用の構造
2. 長期化する職業人生と高齢期キャリアの選択肢

2. 過渡期の継続雇用
1. 人口減少時代における雇用構造の変化
2. 雇用延長で変わる職業キャリアのあり方

3. 働く社員が直面する家計と意識の構造変化
1. 定年後の家計の実態
2. 定年後の仕事の実態
3. 変わる仕事に対する向き合い方

4. 悩ましい年下上司との関係
1. 年上部下マネジメントの実態
2. 求められる意識の変容とマネジメントの高度化

5. 人事制度改革の方向性
1. ポストオフは、職業キャリアの大前提
2. ミドルシニアの人事制度を再考する
3. 年齢による画一的な処遇をどう見直すか

6. 70歳雇用時代に向けた処方
1. 経営／人事「キーパーソンとして制度を整える」
2. マネジャー「共通の目標を追う仲間として期待する」
3. ミドルシニア社員「自分らしく、選択して働く」