ITエンジニアの労働環境を革新するエージェントグローの挑戦

ITエンジニアの労働環境を革新するエージェントグロー

株式会社エージェントグローは、2016年の創業以来、「中小企業で働くITエンジニアの労働環境を変える」という壮大なミッションに向けて邁進してきました。代表取締役の河井智也を中心に、ほぼ全員がITエンジニアとして客先常駐の経験を持ち、その中で見出したのは業界特有の「不平等さ」です。これまでのIT業界、特に中小企業における労働環境は、キャリアの成長を妨げるものでした。

不平等な労働環境に直面して

私たちが直面してきた不平等さは、主に三つに集約されます。まず、エンジニアが希望する案件に参画できないケースが多いこと。そして、報酬が適切でないと感じること、そして最後に、会社からの評価が不足していることです。この3つの問題を解消するために、エージェントグローは設立されました。

フェアネス方式®の導入

私たちは「フェアネス方式®」という新たなワークスタイルを提唱し、エンジニアが最高のパフォーマンスを発揮できる世界を目指します。具体的には、「案件選択制度」と「単価評価制度」の2つの制度を導入しています。

1. 案件選択制度：各ITエンジニアが自身の案件選びに100%の決定権を持ちます。
2. 単価評価制度：お客様からの単価に基づき、エンジニアの評価を行います。

これにより、多くのエンジニアが私たちの理念に共感し、また、多くの顧客が支持を寄せてくれた結果、2022年3月には317名の社員を抱える企業に成長しました。

続く取り組みと進展

創業当初は「フェアネス方式®」に類似した理念を掲げる企業はほとんど存在しませんでしたが、今では次第にこの考え方を採用する会社が増えています。ただし、私たちの目標はこの制度をSES業界のスタンダードにすることです。

コストの壁

しかし、課題も存在します。「フェアネス方式®」を導入できない企業が多く、その理由の一つは「コスト」です。案件選択制度の実現には、多くのステップが必要で、膨大な案件情報をエンジニアに開示し、希望をヒアリングする手間がかかります。また、単価評価制度では、全エンジニアに対して原価を計算し、粗利率を算出する手間が発生します。

効率化による突破口

当社がこれらを実現できたのは、「徹底した業務効率化とシステム化」があったからです。課題に直面するたびに、試行錯誤しながら業務を効率化してきました。私たちのノウハウを反映させた社内システム「Fairgrit®」も大きな役割を果たしています。このシステムはSES業界特化型のSaaSであり、業務を効率化し、エンジニアの負担を軽減するための多機能を提供します。