株式会社Doogが新型サウザージャイアントEシリーズを発表
株式会社Doog(茨城県つくば市)は、屋外での運搬作業を効率化する新型ロボット「サウザージャイアントEシリーズ」を発表しました。この新しいラインナップは、特に重量物を安全に運ぶための駆動力を4倍に引き上げた特別なオプションを搭載しています。2025年1月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催されるロボデックス展にて、実際の運搬能力を体感できる機会がありますので、ぜひご来場ください。
進化した運搬能力
新型サウザージャイアントEシリーズでは、前輪部分をオフセットキャスターからオムニホイールに変更。これにより、前輪の直径が約200mmから約300mmに拡大し、前輪駆動用モータを2つから4つに増やしました。これにより、直進時のトルクが約2倍になるだけでなく、旋回時にも駆動力が補助されるため、重い荷物を運搬する際の動きが格段にスムーズになります。
さらに、重量物の安全運搬にはブレーキが欠かせません。新型サウザージャイアントは、前輪側にモータを追加することで制動力が強化され、牽引重量の目安が1000kgを超えることが可能になりました。従来の標準出荷仕様では、前輪にブレーキがついておらず、牽引重量の目安は600kgに制限されていました。
仕様と機能
新型サウザージャイアントEシリーズは、大きく分けて3つの型式に分類されます。標準出荷仕様のRMS-15E2、4モーター化したRMS-15E2A、そしてトルクを重視したRMS-15E2Bが用意されています。
型式 | 概要 | 最高速度 | 駆動力 | 牽引重量目安 |
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RMS-15E2 | 標準出荷仕様 | 7.5km/h | 1 | 600kg |
RMS-15E2A | 4モーター化 | 8.0km/h | 約2倍 | 1000kg |
RMS-15E2B | 4モーター化&ギア変更 | 3.6km/h | 約4倍 | 2000kg |
新型Eシリーズの防水保護等級は従来と同じくIPX2であり、屋外での使用にも考慮されています。ただし、航続距離は標準出荷仕様より短くなるため、運用に必要な電池容量についてはカスタマイズが推奨されています。
除外条件と運用環境の注意点
新型サウザージャイアントの4モータ化は駆動力の向上を果たしていますが、斜面や段差での重量物の運搬は推奨されていません。運用条件や速度、重量に関しては、販売事業者と相談することが重要です。特に、急停止や段差での運搬時に車体の寿命が短くなるリスクがあるため、注意が必要です。
新たなラインナップの拡充
株式会社Doogは、屋外での運搬に特化したクローラ型協働運搬ロボット「メカロン」や、未舗装路にも対応するステアリング機構付きの「サウザークロス」も開発中です。これにより、より多くのニーズに応える製品ラインアップを提供することを目指しています。
お問い合わせ
運搬ロボットに関する詳細や商談希望については、株式会社Doogの公式ウェブサイトの問い合わせフォームから確認できます。