PingCAP急成長の理由
2025-11-20 14:02:23

PingCAPが2025年Deloitte Technology Fast 500で急成長企業第125位に選出

PingCAP、急成長企業ランキングでの躍進



2025年11月19日、米国サニーベールを拠点とするPingCAP (US), Inc.が、Deloitte Technology Fast 500™にて北米で最も急成長している企業として125位に選ばれたことを発表しました。このランキングは、テクノロジーやライフサイエンス、フィンテック、エネルギー分野の成長企業を評価するもので、今年で31回目を迎えます。

PingCAPは2021年から2024年までの期間において、なんと675%という驚異的な成長を達成しました。この成長の要因は、様々な戦略的パートナーシップを通じてAI機能を強化し、同社の主力製品である分散型SQLデータベース「TiDB」の価値を広げてきた取り組みにあります。PingCAPの共同創業者兼CEOであるMax Liu氏は「私たちの成長は、顧客ニーズに真摯に応える姿勢と、迅速な行動が実を結んだ結果です」と語っています。

TiDBとその独自性



PingCAPが提供するTiDBは、MySQLやPostgreSQLなどの従来型リレーショナルデータベースと同様にSQLを介してデータにアクセスできる、分散型のNewSQLデータベースです。このデータベースは、特にゲーム、金融、Eコマース業界で多くの導入が進んでおり、すでに全世界で3,000社以上に利用されています。また、TiDBの持つ特徴として、水平方向の拡張性、強力な一貫性、MySQLとの互換性、高可用性、HTAP(ハイブリッドトランザクション/分析処理),クラウドネイティブの特性が挙げられます。

さらに、PingCAPはTiDBのフルマネージドサービスであるTiDB Cloudも提供しています。このサービスはスケーラビリティとコスト効率に優れ、特に注目されている点は、OpenAIのChatGPTと連携して開発した「Chat2Query」です。これはAIがデータスキーマを理解し、自動でクエリを生成、膨大なデータを超高速処理し、リアルタイムで結果を提供します。

Deloitte Technology Fast 500の意義



Deloitte Technology Fast 500は、企業の営業収益を基準にした成長率を評価するランキングです。受賞企業は、収益成長が50%以上であること、営業収益が最低500万ドルに達することが求められます。選ばれる条件は厳格ですが、その中でもPingCAPのような急成長企業が選出されることは、テクノロジー界における強力なプレーヤーとしての存在感を示しています。

DeloitteのWolfe Tone氏は「今年の受賞企業は、リーダーシップと革新の両方を兼ね備えており、競争の激しい市場でも持続可能な成長を続けています」とのコメントを寄せています。

成長を支えるビジョン



PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでいかにデータベースソリューションを進化させるかに重点を置いています。同社名は、ネットワーク接続を確認する「Ping」と、CAP定理の「CAP」から来ており、三つの特性、すなわち一貫性、可用性、ネットワーク分断耐性すべてを両立させたいという願いも込められています。

今後もPingCAPは、AIやデータベース技術の進化に注力し続けることで、さらなる成長を目指していくことでしょう。急成長企業としての地位を確立した同社の動向から目が離せません。


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会社情報

会社名
PingCAP株式会社
住所
東京都千代田区大手町2丁目6番4号TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
電話番号
03-6822-8749

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