コクヨとアクタスがシドニーで初の「HOW WE DESIGN」イベントを開催

コクヨがシドニーで初のトークイベント「HOW WE DESIGN」を開催

2025年6月4日、コクヨ株式会社が展開するグローバルライフスタイルブランド「HOW WE LIVE」の最初のイベント「HOW WE DESIGN」がオーストラリアのシドニーで行われました。このトークイベントは、コクヨが提供する新たなライフスタイルの選択肢を紹介する重要な機会となりました。

「HOW WE LIVE」は、家具、文房具、ホームウェア、アートといったさまざまなカテゴリーを跨いで、自分らしい生活様式を提案することを目的としたブランドです。今回のイベントは、ブランドのクリエイティブディレクターである安永哲郎氏のセッションから幕を開けました。

安永氏は、コクヨの120年にわたる歴史や成長過程について語り、同社のデザインプロセスの根幹に「体験」や「実験」があることを強調しました。また、コクヨの東京品川オフィス「THE CAMPUS」や初の賃貸住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」といったプロジェクトの成功事例も交え、同ブランドの設定した新たな価値観についてトークしました。参加者からは、この企業が伝統を持ちながらも新たなフィールドに挑む姿勢への興味の声が上がりました。

次に、HOW WE LIVEのアートディレクターである佐々木拓氏が登壇し、ビジュアルアイデンティティについての見解を述べました。佐々木氏は、ロゴやグッズ、空間全体のデザインに至るまでの視覚的統一性の重要性と、シンプルでありながら強い個性を持つ柔軟なルールの策定について語りました。
これまで手掛けたプロジェクト「THE CAMPUS」や「THINK OF THINGS」を基にした具体的な説明を交え、イベントに参加している聴衆の関心を引きました。シドニーの街で行った調査から得たインスピレーションが、実際のデザインにどのように反映されるのかを示す制作物も大好評の様子でした。

モデレーター役のStephen Todd氏が「シドニーでの活動を始めたきっかけ」について問うと、安永氏は「コクヨが日本で培ってきた“共感共創”や“体験デザイン”をグローバルに広めることが目標であり、シドニーの文化との親和性が高いと感じた」と説明しました。また、佐々木氏は「ブランディングが続く限りアイデンティティも更新し続ける必要があり、終わりはない」と強調し、参加者との意見交換がより活発になる瞬間を創出しました。

会場では、ブランドのプロダクト展示や日本の焼き鳥とワインが提供され、参加者たちは心温まるひとときを共有しました。充実した内容のイベントは大成功といえるもので、HOW WE LIVEの新しい地平を感じさせる印象的な瞬間が刻まれました。

「HOW WE LIVE」ブランドについては、