出版業界に革新
2021-11-18 10:00:13
KADOKAWAなどが新サービス「CANTERA」を支援、出版業界に革新の波
KADOKAWAなどが新サービス「CANTERA」を支援、出版業界に革新の波
株式会社Catalyst・Data・Partners(以下、カタリスト)は、2021年8月に実施した第三者割当増資に続き、今回新たにKADOKAWA、講談社、集英社、ポプラ社の4社からの出資を受け、第三者割当増資を実施することを発表しました。これにより、カタリストが掲げる「Open data change the world」というスローガンの下、出版業界におけるデータのオープンな共有を推進し、業界の課題解決に向けた取り組みが強化されることが期待されています。
新たなパートナーシップの成立
カタリストは、出版業界の構造的な課題に立ち向かうため、出版社や書店、取次社のデータを連携させ、適法かつ適切な形で共有することを目指しています。4社の新たな出資者が今回の増資に賛同したことは、業界全体におけるデータのオープンシェアリングがいかに重要かを示す一例です。
CANTERAの導入とその意義
2022年春には、カタリストが新たに提供を開始する「CANTERA(カンテラ)」というサービスが誕生します。これは、すでに提供されている書籍購買データ分析サービス「DB Watch」と、出版社向けのオープンネットワーク「WIN」を統合したもので、データの一元化により書籍の需要予測の精度を高め、業界全体の利益を向上させることを目的としています。具体的には、購買データと流通・販売データを掛け合わせることで、より正確な需要予測が可能になります。
CANTERAの導入は、出版業界の基本的な構造を変革する重要な一歩といえるでしょう。特に、返本率の削減を目指した取り組みは、出版社や書店にとっての財務的負担を軽減し、結果的に顧客へのサービス向上にもつながることが期待されます。
データ連携の推進と顧客価値の創造
今後、カタリストはさらに多くの出版社や書店、取次社とのデータ連携を進めていく方針です。このデータのオープンな共創により、読者と本との良い出会いを創出することを目指しており、業界内での協力とデータ活用の重要性が高まってきています。参加企業のデータが互いに結びつくことで、業界全体の持続可能な発展にも寄与していくことでしょう。
まとめ
今回のカタリストによる第三者割当増資は、出版業界への新たな風をもたらすものです。「CANTERA」を通じて、データのオープン化が進められ、業界内の各プレイヤーが協力し合うことで、出版界の持続可能性が向上することが期待されています。新しい一歩を踏み出したカタリストが、今後どのようなインパクトを業界に与えていくのか、注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社Catalyst・Data・Partners
- 住所
- 東京都渋谷区南平台町16-17渋谷ガーデンタワー
- 電話番号
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