開発者ポータル「PlaTT」に新たなPermission機能を導入
株式会社エーピーコミュニケーションズが手掛ける開発者ポータルBackstageベースのマネージドサービス「PlaTT」に、ロールベースアクセス制御機能(Permission)が正式に導入されました。この新機能は2025年1月14日からのサービス提供を予定しています。
「PlaTT」の登場背景
開発者ポータルの「Backstage」は、優れたオープンソース(OSS)のプラットフォームですが、利用には多くのリソースや労力が求められる部分もあります。特に、アクセス制御は慎重な管理が必要なため、オープンソース版では独自のTypescriptでPermission Policyを記述する必要があり、これが作業の負担となっていました。
そんな背景から、エーピーコミュニケーションズでは、開発者ポータルの簡便さと拡張性を向上させる「PlaTT」に、このPermission機能を導入することにしたのです。
Permission機能の詳細
新たに導入されたPermission機能では、ユーザーごとの役割に応じてBackstage内のデータアクセスやテンプレートの実行を簡単に管理できます。具体的には、各Plugin毎に定められたアクセス制御の設定を行うことで、企業や組織内の役割に基づいた柔軟なアクセス制御が実現します。
たとえば、CatalogやScaffolder TemplateといったPluginに対して、誰がどのデータへアクセスできるのか、またはどのテンプレートを実行できるのかを、個別に設定することが可能です。
OPAを活用した管理
「PlaTT」では、アクセス制御にOpen Policy Agent(OPA)を活用し、PolicyはRego言語でのコードとして記述されます。これにより、GitHubなどでのコードレビューが可能になり、過去の変更履歴も追跡できるため、適用したポリシーを元に戻すことも簡単になりました。
さらに、適用前にテストを行うためのツールも用意されており、安心して管理を行える環境が整っています。このように、Policy as Codeを実現することがOPAの大きな強みです。
PlaTTシリーズのサービス展開
「PlaTT」シリーズは、BackstageとAIを融合したマネージドサービスであり、開発者ポータルを利用しやすくするための各種サービスを提供しています。
- - PlaTT BASE: Backstageのマネージドサービス
- - PlaTT AIアシスタント: 各種問い合わせに対応するAIプラグイン
- - PlaTT Software Template: ソフトウェアテンプレートの提供
- - PlaTT オンボーディング: 社内浸透を支援するコンテンツ
- - PlaTT 並走サービス: 開発から運用までサポート
進化した「PlaTT」に期待
今回のPermission機能の導入により、「PlaTT」はさらに管理が容易になりました。エーピーコミュニケーションズはこれからもユーザーの声を反映し、より使いやすい環境を提供することを目指しています。
会社概要:
エーピーコミュニケーションズは、ITインフラ基盤やネットワークセキュリティに関する各種サービスを提供しており「エンジニアとお客様を笑顔にする」をビジョンに掲げています。これからも技術革新を通じて、よりよいサービスの提供を目指し努力していきます。