新たな産業用SSD「700シリーズ」の登場
ハギワラソリューションズ株式会社は、名古屋市東区に本社を構え、エッジAIコンピューティング向けの産業用SSD「700シリーズ」を新たにラインナップしました。この新しいシリーズには、特に注目されるフラッグシップモデル、SATA SSD「S700Hシリーズ」が含まれており、2026年4月に発売される予定です。二次元的なデータ処理の効率を向上させるため、高速処理と高信頼性を両立させるデザインが施されています。
エッジコンピューティングのニーズへの対応
近年、エッジコンピューティングの需要は増加しており、特にMECノードや5G基地局、工場の製造設備、医療画像処理装置の需要が高まっています。これらのシステムでは、データセンター向けのSSDと同等の性能が求められ、さらに厳しい環境条件下での安定性も重要視されています。
700シリーズは、こうしたニーズを捉え、厳しい温度や振動環境にも耐えうる信頼性を持たせています。また、電源が切れた際にもデータを保護する機能が盛り込まれており、RAID構成での安定した動作が可能です。また、一般的な民生用SSDでは対応が難しい産業分野特有の要件を満たすため、独自のファームウェアと制御アルゴリズムを導入しています。
主要な特徴と機能
ハギワラソリューションズの「S700Hシリーズ」は、2.5インチのSATAインタフェースに対応する産業用エンタープライズSSDです。エッジサーバー向けの性能を確保しつつ、広い動作温度範囲での信頼性も兼ね備えており、960GBから7,680GBの大容量ラインナップが特徴です。これにより、様々な業務に適応した柔軟な容量選択が可能となります。
さらに、電源が遮断された際のデータ保護に関しては、高分子固体キャパシタを用いたPower Loss Protection(PLP)機構が搭載されています。この機能により、電源品質が不安定な環境でもデータが保護される設計となっています。そして、動作温度範囲は960GBから3,840GBモデルで-25℃から85℃に対応し、特に屋外での使用に適した設計がなされています。
RAID機能と状態監視の充実
700シリーズは、RAID Friendly Modeと呼ばれる機能にも対応し、エンタープライズ環境での安定した運用を可能にします。これにより、通信用やサーバーの冗長構成でのスムーズな運用が実現します。また、専用ツール「LiveMonitorPlus」を通じて、各種S.M.A.R.T情報の取得、温度管理、寿命の推定が可能で、運用状況の監視や保守作業をサポートします。
セキュリティ機能も充実
「S700Hシリーズ」は、AES暗号化やTCG Opal 2.0にも対応しており、厳しい産業用セキュリティ基準にもしっかりと適合しています。このことで、データ保護の観点からも安心して使用できる製品となっています。また、環境関連資料の提供により、品質管理に必要なドキュメントの整備も行っており、顧客のニーズに対応したサポート体制が整っています。
まとめと今後の展望
ハギワラソリューションズの新たな「700シリーズ」は、エッジAI用途に特化した高機能産業用SSDであり、幅広い業種に対するニーズに応える製品です。これからも、同社は高信頼性のフラッシュストレージの提供を続け、インダストリアル市場において上位のシェアを維持していくことでしょう。