日本音楽著作権協会が新たな国際フェローシップ募集をスタート
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権関連の研究者向けに「JASRAC国際フェローシップ」の第5回募集を10月1日より開始しました。この制度は、海外の研究機関で研究を行う機会を提供するもので、より多くの研究者に参加してもらうことを目的としています。
応募資格の拡大
今回の募集では応募資格が見直され、研究範囲も広がりました。特に、大学の非常勤講師の方々や他の研究機関で働く研究者も対象となることで、多彩なバックグラウンドを持つ研究者が集まることが期待されています。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。
- - 著作権法やその関連領域の研究をしていること。
- - 日本国内の大学、大学院、研究機関、行政機関、法律事務所、著作権関係団体に勤務するか、在籍していること。
- - 応募時点で50歳以下であること。
このように、多様な人材を登用することで、さまざまな視点からの研究が進むことを狙っています。
支援内容
採用されると、支度金や渡航費、滞在費などが支給され、最大600万円までの支援が受けられます。さらに、調査研究費や傷害保険料も含まれており、研究者が安心して研究活動に取り組める環境が整えられています。
研究の期間と選考プロセス
在外研究の期間は1年以内で、応募者は希望する期間を提案することができます。選考方法は、書面審査と面接審査を行う選考委員会によって決定され、最終的には理事会の承認が必要です。2026年4月に決定された研究者は、決定日から18カ月の間に研究活動を開始することになります。
JASRACの役割
一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、音楽の著作権を管理する公益団体で、1939年に設立されて以来、音楽文化の発展に寄与してきました。作詞家や作曲家、音楽出版社から著作権の管理を委託され、楽曲の利用を調整し、著作権使用料を適切に分配する役割を果たしています。
この新たなフェローシップ制度は、たくさんの研究者に新しい研究の場を提供し、音楽著作権に関わる重要な知識と経験を積む機会となるでしょう。詳細については、公式ページをご確認ください。そして、音楽文化の未来をともに支えていきましょう!