理系院生の未来を切り開く!
全国から理系大学院生たちが集結した「理系院生Expo 2024 in 東京」が開催されました。主催の株式会社アカリクは、大学院生のキャリア支援を目的とし、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターで210名の大学院生と、就職活動に積極的な15社が参加する大規模なイベントを実施しました。
離れる壁を取り払う新しい就活イベント
このイベントでは、大学院生が持つ専門的な知識や課題解決能力、つまり「トランスファラブルスキル」に光を当てることが狙いです。従来の採用フローでは評価が難しかったこれらのスキルが、企業とのマッチングでいかに活かされるかを深く考える機会となりました。
プレゼンテーションで始まる
イベントのスタートには、参加企業による3分間のプレゼンテーションが行われました。学生たちは、各企業からの事業内容や研究開発の取り組みに真剣に耳を傾けており、その姿勢から企業への関心がうかがえました。この短い時間が、学生にとってどのブースを訪れるかを決める大きな要因となったのです。
個別ブースセッションの熱気
プレゼンテーション後、個別のブースでは学生と企業担当者との活発な対話が繰り広げられました。研究やキャリアに関する具体的な質問が飛び交い、学生たちは新しい視点を得ることができました。このような質疑応答から、多くの学生が意図しなかった企業に興味を持つことになり、視野が広がったといいます。
参加者の声
イベント後のアンケートでは、参加した学生の80%以上から満足の意見が集まりました。修士1年の学生は「自分では出会わない企業の話が聞けた」ことを喜び、博士2年の生物系の学生は「初めて就活の空気感を感じられた」と語りました。また、企業側も「多くの学生と出会えたことで認知度が向上した」とポジティブな意見が寄せられました。
次回への期待
一方で、想定以上の学生数が来場したため、会場がやや窮屈だったとの反省もありました。今後は参加人数の予測をより精密に行い、快適な運営を目指していくとのことです。
理系院生Expoは、専門性の高い人材と企業との新しい出会いの場として、今後のキャリア形成に役立つ貴重な機会を提供するイベントとして期待されています。
開催概要
- - 日時: 2025年4月26日(土)13:00~17:20
- - 場所: TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京都新宿区)
- - 対象: 2027年4月に入社可能な理系大学院生(修士・博士)
- - 参加企業: 富士通グループ、三菱総合研究所など、15社が集結
まとめ
理系院生Expo 2024は、大学院生が自身のスキルを理解し、新たなキャリアの可能性を見出す場となりました。企業と学生の出会いを促進し、未来の研究や開発を共に創り出していくための第一歩として、今後も持続的な開催が期待されます。