パーソル、SDV標準化へ
2024-06-26 13:39:40

パーソルクロステクノロジー、名古屋大学「Open SDV Initiative」へ参画 - 車載ソフトウェアの標準化目指す

パーソルクロステクノロジー、名古屋大学「Open SDV Initiative」へ参画 - 車載ソフトウェアの標準化目指す



「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのテクノロジーソリューション事業を担うパーソルクロステクノロジー株式会社は、名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センタークレスコSDV研究室にて設立された「Open SDV Initiative」へ参画し、ビークルAPIの策定活動を開始することを発表しました。

SDV(Software Defined Vehicle)とは、ソフトウェアによって自動車の機能がアップデートされることを前提に設計・開発された車のことを指します。近年、自動車販売後もソフトウェアの追加・更新により機能を拡張・変更できるSDVが注目を集めています。

この背景には、車両の開発・設計の思想が抜本的に刷新されたことや、ソフトウェアを起点としたSDV化が加速し、SDV市場における競争力確保に向けて国際競争が激化している状況があります。

経済産業省と国土交通省は、2024年5月に『モビリティDX戦略』を公表し、機能・価格の幅を持たせた日本の「多様なSDV」を広く展開・普及していくことの重要性を強調しました。SDVは、自動車の性能向上や機能の追加・拡充などの新たな付加価値を、ソフトウェアのアップデートを通じて継続的かつスピーディーに実現可能にするという点で大きな意義を持っています。

『モビリティDX戦略』では、「日系メーカーによる世界シェア3割達成」という目標が掲げられていますが、その達成に向けた戦略の一つとして、SDVに搭載するアプリケーションが用いるビークルAPIの標準化が重要視されています。しかし、具体的な活動はこれまで進んでいませんでした。

パーソルクロステクノロジーは、これまで車載制御ソフトの分野で多くのサービスを提供し、開発支援を行ってきた実績を活かし、「Open SDV Initiative」に参画することで、標準化に向けたビークルAPIの策定に貢献していきます。 策定したビークルAPIは、実車やシミュレーションにてテスト実装され、その有効性が評価される予定です。

「Open SDV Initiative」について



「Open SDV Initiative」は、SDVに不可欠なビークルAPIの策定活動を行うために、名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センタークレスコSDV研究室が中心となり、2024年6月に設立されました。自動車業界のみならず、SDVに関心を持つ幅広い企業が参加しており、SDV向けのアプリケーション開発・提供を通じて、自動車の新たな価値創造を目指しています。

名古屋大学大学院情報学研究科教授 高田 広章氏は、「多くの車載組込経験とその応用力を最大限に活用し、SDVの中心となるAPI策定に積極的に取り組むことで、業界の進化と標準化に大きく貢献することを期待しています」とコメントしています。

パーソルクロステクノロジーは、モビリティDX戦略に沿って、車載制御ソフトの標準化活動を実施することで、顧客の課題解決に貢献していく方針です。

車載ソフトウェアの標準化への貢献 - パーソルクロステクノロジーの挑戦



パーソルクロステクノロジーの「Open SDV Initiative」への参画は、自動車業界にとって大きな意味を持つと言えるでしょう。SDVは、自動車の未来を大きく変える可能性を秘めていますが、その実現には、標準化されたビークルAPIが不可欠です。パーソルクロステクノロジーは、車載制御ソフト分野における豊富な経験と技術力を活かし、標準化に向けた取り組みを牽引していくことが期待されます。

今回の参画は、パーソルクロステクノロジーが単に技術提供を行うだけでなく、業界全体の進化に貢献したいという強い意志を示すものです。企業が独自に開発したビークルAPIでは、互換性に問題が生じ、SDVの普及が阻害される可能性があります。標準化によって、様々な企業が開発したアプリケーションが互いに連携できるようになり、SDVの可能性を最大限に引き出すことが可能になります。

「Open SDV Initiative」は、自動車業界のみならず、ソフトウェア開発企業やIT企業など、様々な企業にとって重要な取り組みです。パーソルクロステクノロジーは、このイニシアチブに積極的に参画することで、SDVの普及を促進し、モビリティDX戦略の実現に貢献していくことになるでしょう。

今回の取り組みは、パーソルグループが掲げる「はたらいて、笑おう。」というビジョンとも深く関連しています。SDVの普及は、自動車業界のみならず、社会全体に新たな価値を生み出し、人々の生活を豊かにする可能性を秘めています。パーソルクロステクノロジーは、技術革新を通じて、人々の「はたらく」をより良くし、笑顔あふれる社会の実現に貢献していくことを目指していると言えるでしょう。

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