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パキスタンICT人材マッチングポータル「FiTE」の運用開始

近年、世界はデジタル化の波にさらされ、ICT (情報通信技術)人材の需要が急速に高まっています。これに伴い、パキスタンが新たに立ち上げたICT人材マッチング・ポータルサイト「FiTE」が注目を集めています。これは、海外の企業がパキスタンの優れたICTエンジニアとマッチングできるプラットフォームとして機能します。

デジタル・パキスタン政策の成果

パキスタン政府は2018年に「デジタル・パキスタン政策」を発表し、デジタル技術の革新と普及に注力してきました。この政策の下、同国では毎年約4万人のICTエンジニアが育成されていることも見逃せません。さらに、英語が公用語であるため、国際的なコミュニケーション能力も高く評価されています。

「FiTE」を運営する企業PVは、こうしたパキスタンの教育制度と人材のポテンシャルに着目し、現地法人を設立しました。カラチに拠点を置くことで、現地の高等教育機関との連携も強化されています。特に、理数系教育が進んだトップクラスの大学と8つの合意文書（MOU）を締結し、卒業生たちの就業機会を広げるための土壌を整えています。

日本企業との連携を強化

PVの役員は先月、イスラマバードの高等教育委員会（HEC）を訪問しました。会談の中で、「FiTE」の活用が日本での就労機会の拡大に寄与する可能性が示され、高等教育委員会のDr. Mukhtar Ahmed会長からも賛同を得ることができました。この結果、HECと「FiTE」の活用に関するMOU締結の検討が始まることとなりました。

これにより、パキスタンの若手ICTエンジニアが日本企業で活躍することが現実味を帯びてきたのです。日本におけるICT人材不足を解消するため、パキスタンの優秀なエンジニアたちが、国際的な労働市場でそのスキルを発揮できる道が開かれるという期待が高まっています。

未来の展望

「FiTE」の運用を通じて、パキスタンと日本のICT分野での連携がどのように進展していくのか、注目されます。両国の交流がさらに深まることにより、企業間のマッチングが活発になり、優秀な人材の流動性が向上することでしょう。

この取り組みは、単なる人材紹介にとどまらず、文化や知識の交換を促進し、より広い視野での国際交流を実現する可能性を秘めています。今後の動向に期待が寄せられています。

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