中小企業と産業医
2021-10-20 10:00:07
中小企業での産業医活用が従業員のメンタルヘルスを守る鍵に
中小企業での産業医活用が従業員のメンタルヘルスを守る鍵に
近年、労働基準法が厳しくなり、企業の残業時間管理が求められるようになっていますが、中小企業経営者が直面する課題は、従業員のメンタルヘルスをどう守るかということです。特に、労働時間の上限が設けられた現在、残業を希望する声にどのように対応すべきかが問われています。実際に、株式会社セイルズが実施した「残業時間×産業医」に関する調査を通じて、その実態を探ってみましょう。
調査結果の概要
調査では、従業員50人以下の中小企業経営者や人事・労務担当者を対象に行われ、最も多い回答は「残業時間が月30時間未満」とのことでした。これは経営者自身と人事担当者の意見ともに共通しています。しかし一方で、残業を希望する従業員からの声も一定数存在することが分かりました。
残業を望む従業員にどう応じるか
調査に応じた経営者の中には、仕事に穴が空いたときに残業をお願いしている方や、繁忙期には在宅勤務を認めるなど、それぞれの企業事情に合わせた柔軟な対応を行う人が多いようです。しかし、主に残業を希望しない従業員が多い中で、経営者たちは「もっと残業してほしい」という声にも耳を傾けなければならない現実があります。
残業管理における課題
このような状況下で、経営者や人事担当者は「業務に無駄が多いのではないか」や「残業は増やすが、実際には職場の生産性を下げる違和感」といった矛盾に直面しています。忙しい業務の中で、生産性を上げる方法はないのか?その解決策の一つとして、産業医の意見が求められています。
産業医の活用
調査によれば、3割以上の経営者が産業医をうまく活用できていると回答しています。具体的には、健康指導やストレスチェック、メンタル相談など、様々な形で産業医のサポートを受けている様子が伺えます。特に、定期的に従業員の健康状態を確認することは、企業の生産性にも直結するため重要な取り組みとなるでしょう。
経営者として必要な視点
多くの経営者が「休暇や休養が重要」と感じていることが分かりました。メンタルケアや残業時間の調整も重要ですが、従業員がリフレッシュできる時間をしっかりと確保することが、長期的な企業の成長に貢献するのではないでしょうか。産業医の存在は、こうした健康管理を徹底する上で欠かせない要素となるはずです。
中小企業こそ産業医の存在が必要
中小企業では産業医を選任する義務はありませんが、従業員の健康を守るために意見が必要だと感じている経営者は多く、実際に60%以上の経営者がその重要性を認めています。これからの企業経営には、従業員の健康、メンタルヘルスを守るために産業医の意見を参照することが不可欠だといえるでしょう。
まとめ
残業時間の適正管理が求められる中、従業員の健康を守るための産業医の活用は重要です。特に中小企業においては、産業医の意見を施行することで、企業の生産性向上にもつながるでしょう。今後は、各企業がそれぞれの状況に合った健康管理体制を築いていくことが求められています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社さんぽテラス
- 住所
- 愛知県名古屋市緑区滝ノ水1-908 2階
- 電話番号
-
052-875-5566