ホテル業界の人手不足解消に向けた新たなチェックインサービス「PREVAIL」登場

新たなチェックインサービス「PREVAIL」の導入へ

近年、宿泊施設の需要が高まりを見せている日本国内では、特にインバウンド需要の拡大が顕著です。しかし、ホテル業界は深刻な人手不足に悩まされており、需要に応じきれない状況が続いています。このため、宿泊施設は機会の損失や顧客満足度の低下に直面しています。これを解決すべく、キヤノンITソリューションズは宿泊者向けのチェックイン関連サービス「PREVAIL」に新たな機能を導入しました。

新サービスの概要

キヤノンITSの「PREVAIL」は、宿泊者とホテルの両者にとって利便性を向上させる革新的なサービスの提供を目指しています。具体的には、2024年10月にリリース予定の「オンラインチェックインサービス」と「QRチェックインサービス」の2つの新機能が導入されます。

オンラインチェックインサービス

このサービスでは、宿泊者が自分のデバイスを使ってあらかじめチェックイン手続きを済ませることが可能です。具体的には、予約時に登録されたメールアドレスに送られるリンクを経由して、自社サイトにアクセスし、必要事項の入力を行います。これにより、ホテル到着時の手続きを短縮し、よりスムーズなチェックインが実現します。多忙な宿泊者にとっては、時間の節約にもつながります。

QRチェックインサービス

同時に提供されるQRチェックインサービスでは、予約情報に基づいて発行されるQRコードを活用します。宿泊者がホテルに到着した際、そのQRコードを使用して自身の予約情報を簡単に確認できます。これにより、タブレットを使用したセルフチェックインやフロントでの手続きを迅速に行え、チェックインの待ち時間を大幅に短縮することが可能になります。

今後の展望

「PREVAIL」の新サービスは、既存ユーザーだけでなく、チェーンホテルなどへの導入を進めていく計画です。目標は、2027年までの4年間で180の宿泊施設への導入を図ることです。キヤノンITSは、宿泊事業者との連携を強化し、業界全体の課題解決に取り組んでいくとともに、さらなるサービスの開発へと邁進していく意向です。これにより、ホテル業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速すると期待されています。

料金体系

「オンラインチェックイン」及び「QRチェックイン」サービスの導入費用は各10万円からで、月額利用料は最大で3万円となります。サービス導入を希望するホテル側にとっては、コストを抑えつつ、業務の効率化を図ろうとする取り組みとなっています。

このように、「PREVAIL」による新しいチェックインサービスは、ホテルのDX推進に寄与し、顧客満足度の向上へとつながることが期待されています。今後、宿泊施設の利用体験が一層向上することを願っています。