科学を駆使した新規ワイン「基準のワイン」
株式会社TasteDatabankが開発した「基準のワイン」が、ワインの新しい楽しみ方を提供します。このワインは、個人の味覚嗜好を計測するために設計されたもので、世界中のワインを科学的手法で分析し、基準としての味わいを再現しています。
1. 「基準のワイン」の設計
「基準のワイン」は、濃いロゼワインとして提供され、容量は300mlの缶で販売されています。製造販売を手掛けるのはモンデ酒造株式会社で、希望小売価格は900円(税別)です。このワインは、甘味、酸味、苦味、渋味、旨味に加え、香りや色調といった多くのデータをもとに開発されたもので、初心者から愛好者まで、さまざまな消費者が自分の好みを知るための“味覚の物差し”的存在として機能します。
2. アプリとの連携
特筆すべきは、専用アプリ「TasteMap」との連動です。このアプリは、「基準のワイン」を飲んで体験した味わい(酸味、甘味、コクなど)をユーザーが入力することで、個々の味覚傾向を分析します。この分析結果は、近くの小売店で取り扱っているワインと照合され、個々の“好きな味”を可視化します。これにより、消費者は自分の味覚に合ったワインを直感的に選ぶことができるようになります。
3. 蓄積されたデータの活用
「TasteMap」アプリに蓄積された評価データは、消費者の味覚を理解する上での強力なツールです。ユーザーが過去に記録したデータを基に、推薦するワインを提案する機能が搭載されています。さらに、このデータは小売店のワイン品揃えや売場作りの改善にも生かされます。
4. 開発の背景と展望
開発の背後には、株式会社TasteDatabankの代表取締役である神谷豊明氏の存在があります。彼は、20年以上にわたり、ワインの風味を科学的に分析し、醸成の質を向上させる活動を行ってきました。「基準のワイン」は、彼の研究の集大成とも言える製品であり、今後もさらなる味覚科学の進展に貢献することを目指しています。彼は「消費者一人ひとりの‘おいしい’を科学的に測定・可視化することで、より多くの人々にワインの楽しみを提供していきたい」と語っています。
5. 実際の導入店舗での利便性
小売店が「基準のワイン」を取扱商品として導入すると、「TasteMap」アプリを無料で利用できるというメリットがあります。これにより、店舗は商品の魅力を高めるとともに、消費者に新しいワイン体験を提供することが可能になります。選ばれたワインのデータがマップ上に視覚化されていく様子は、ワイン選びの新しいスタイルを作り出すことにつながるでしょう。
まとめ
「基準のワイン」とそのアプリ「TasteMap」は、従来のワイン体験を科学によってリデザインする試みです。その目的は、ワインの持つ多様な味わいを理解し、自分の好みを発見する手助けをすること。新しいワイン文化の創造に向けて、これらの製品は大きな役割を果たすことでしょう。ワインに関心のある方は、この革新的な商品をぜひ体験してみてください。