エクシーク、フルフィルメントとフィンテックの革新
株式会社エクシークは、フルフィルメントサービスを提供する企業として、最近新たに資金繰り支援サービスを発表しました。これは、物流業界と金融テクノロジーを融合させた革新的な取り組みであり、EC事業者の成長をサポートするものです。
バックグラウンド
コロナ禍の影響を受け、EC市場は急速に拡大しました。その中で、多くのスタートアップや中小企業がECビジネスに参入し、成長しています。しかし、事業が拡大する過程では、仕入れや製造のための資金が不足することが常態化しています。従来の金融機関からの借入方法では、過去の実績や信用情報に左右されるため、新興企業や成長著しい事業者には厳しい状況が続いています。
エクシークの新サービスの概要
エクシークは、フルフィルメント事業で得たノウハウを活かし、EC事業者を支援する新たなファイナンスサービスを展開します。具体的には、「物流」と「フィンテック」を組み合わせたサービスを提供し、EC事業者の資金繰りをサポートします。これにより、リアルタイムでの物流データを解析し、受発注や在庫管理の情報を金融機関と共有することで、資金繰りを円滑にします。
具体的なサービスには、以下のようなものがあります。
- - 分割後払い (BNPL):仕入れや製造委託の支払いを立て替え、分割後払いする『LogiGrowth』を提供。
- - LMS:エクシークが独自に開発したシステムで、EC業者とリアルタイムで情報を共有し、在庫管理を行います。
- - ファクタリング:売上債権を買い取るサービスで、キャッシュフローの改善に寄与します。
- - 流通モニタリング:物流データをリアルタイムで提供し、融資審査の精度向上を図ります。
- - 在庫買取:不動在庫の買取を行い、資金繰りの改善を目指します。
エクシークの目指す未来
エクシークは、「在庫を持たない世界」を目指しています。これは、EC事業者が独自の商品を開発しながらも在庫を持たずに、販売やマーケティングに専念できるという理念を持っています。これにより、流通ロスを最小限に抑えることが可能になります。
まとめ
エクシークの新たな取り組みは、2023年12月にリリース予定の「FULFILLMENT PARK®」において重要な役割を果たします。このプラットフォームでは、エクシークが強みを持つ受注、検品、保管、梱包、発送などのフルフィルメントサービスに加え、EC事業者向けの資金繰り支援サービスも展開されます。今後、さらなる詳細が公開される予定です。
エクシークは、持続可能な企業運営を目指し、社会や環境への貢献を重視しています。新たに開始されるサービスが、EC事業者にとってどのように影響を与えていくのか、今後の展開に期待が寄せられています。