セミナー開催報告
2026年5月29日、ポートメッセなごやで「第28回日本医療マネジメント学会学術総会」が開催され、その一環として日本経営が実施したランチョンセミナーが大盛況で幕を閉じました。本セミナーは、「なぜ今、外来改革なのか?外来フローを最適化するリーンの実践」と題し、多くの医療関係者が集まり150席が埋まるほどの関心を集めました。さらに、立ち見が発生するほど参加者が多く見られ、最初から最後まで熱心に講演を聴いていた姿が印象的でした。
外来改革の重要性について
セミナーは関西学院大学の平木秀輔教授の進行のもと行われ、多くの医療機関が現在直面している厳しい経営環境について詳しく話されました。特に、約7割の病院が赤字経営に陥っている現状が指摘され、外来部門の業務プロセス改革の必要性が強調されました。医療業界は今、人材不足、物価の高騰、さらに医師の労働条件改善に直面しています。これらの観点から、患者サービス向上と病院の経営状態改善がどう結びつくかを考えることが求められています。外来部門の最適化は、他の診療機能や収益性にとってマストな課題となっています。
外来診療には、医師、看護師、クラークなど多くの職種が関わります。したがって、業務フローが滞ることや無駄が生じやすい場面も見受けられます。これを改善することはただ患者にとっての利便性を高めるだけでなく、医療従事者の労働負担を軽減し、ひいては病院全体の生産性向上にも寄与することが期待されています。
データの可視化とリーンの実施
セミナーでは、どのように医療現場でのデータを活用し、医療の価値を「見える化」するかが議論されました。前半では、待ち時間、稼働率、収益性に関する情報を可視化するための手法が紹介されました。これにより課題が具体化され、改善に向けたアクションに繋がるプロセスがいかに重要であるかが示されています。
また後半では、可視化された課題を現場での改善活動に結びつけるために、リーン手法の実践方法や外来フローの見直しポイントが紹介されました。特に経営層と現場の共通理解を深めるための議論が行われ、改善活動において一体感を持たせる取り組みにが伝えられました。
セミナーの会場では、書籍『LEAN Innovation』の販売も行われ、参加者たちが手に取り情報を深める姿が見受けられました。参加した皆様や学術総会の関係者に対し日本経営から感謝の言葉が述べられました。
講演者の紹介
座長の平木氏は長年に渡り医療情報システム管理と経営企画に従事しており、実務経験を背景に、医療管理の役割や新しい考え方を提案しました。また、日本経営から登壇した兄井部長と外池課長代理は、それぞれのフィールドでの豊富な経験をもとに業務改善への具体的なアプローチを紹介しました。
今後の展望
日本経営は医療機関を支えるため、引き続きデータ活用と現場改善を通じて経営課題の解決へ向けたサポートを行う方針です。今後も持続可能な医療機関の経営実現に向けた情報提供やコンサルティング活動を行っていく予定です。