福井魅力発信プロジェクト
2020-09-01 14:00:07
北陸新幹線福井・敦賀開業を契機に伝統工芸を再発見する『FUKUI TRAD』プロジェクトとは
福井県の魅力を発信する『FUKUI TRAD』プロジェクトの始動
2023年春、北陸新幹線が福井・敦賀まで延びることを受けて、福井県はその魅力を広めるための『FUKUI TRAD』プロジェクトを発足させました。このプロジェクトは、特に首都圏の人々に向けて福井県の伝統工芸に関する情報を発信することで、福井の認識を高め、新たなファンの獲得を狙っています。
伝統工芸の再評価
福井県の伝統工芸は、芸術的な価値や歴史的な側面が取り上げられがちですが、その結果、一般の人々にとっては親しみが薄くなっているという課題があります。伝統工芸は元々日常生活に密着したものでしたが、生活様式の変化により、その価値が見失われつつあるのが現状です。そのため、『FUKUI TRAD』は現代のライフスタイルに合わせて伝統工芸をアップデートし、もっと多くの人々に親しんでもらおうとしています。
ビームスとのコラボレーション
本プロジェクトでは、ファッションブランド「ビームス」がパートナーとして参加しています。ビームスは日本の良さを再発見することを目的としたBEAMS JAPANプロジェクトを進めており、福井の伝統工芸品に新しいデザインセンスを取り入れることで、若者にアピールするアイテムを開発しています。また、創作アーティストの「のん」さんもこのプロジェクトに参加しており、彼女の独自の感性を活かした作品が登場します。
福井の伝統工芸品とは
福井県には、越前漆器、越前和紙、若狭めのう細工、若狭塗、越前打刃物、越前焼、越前箪笥といった7つの伝統工芸品があります。それぞれ、数百年の歴史を持ち、地域の特性を活かした技術と美しさがあります。
例えば、越前漆器は1500年前から続く歴史を持ち、モダンなデザインを取り入れることで現代の食卓に華を添えます。若狭塗は、独特の輝きと耐久性を兼ね備えた美しい塗物で、特に宝石塗と呼ばれる技術は目を見張るものがあります。
未来に向けて
プロジェクトのメッセージは「100年後も伝統であるために。」です。これは、伝統工芸がただ過去を守るだけでなく、新しい価値を創造し続けることが重要であることを示しています。福井県はこれまでの工芸品にとらわれず、現代のライフスタイルに合った商品を生み出し、地域の特性を活かした新しい伝統を作り上げることを目指しています。
キックオフミーティングでは、福井県知事の杉本達治氏やビームスの代表がそれぞれの期待やプロジェクトへの意気込みを語りました。彼らの共同作業が生み出す新たな価値が、福井の魅力を全国に広げることが期待されています。
おわりに
『FUKUI TRAD』プロジェクトが成功することで、福井の伝統工芸が再び注目され、訪れる人々に新しい体験を提供できることを願っています。今後どんな素晴らしい成果が生まれるのか、楽しみです。
会社情報
- 会社名
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福井県
- 住所
- 福井県福井市大手3丁目17番1号
- 電話番号
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