「第21回 八光殿 人形供養祭」を終えて
2025年10月26日、八光殿南植松にて行われた「第21回 八光殿 人形供養祭」。このイベントには、約5万体ものお人形が集まり、多くの方々が参加しました。事前受付には3000名を超える参加者があり、皆が大切なお人形との別れに感謝の意を表しました。
供養祭の始まりと儀式の流れ
供養祭は、高野山真言宗のご住職による法話で幕を開けました。その後、参加者は読経の中でお焼香を行い、お人形との感動的な別れを体験しました。今年も、イベントの様子は公式InstagramやYouTubeチャンネルで公開され、多くの方々にこの温かい瞬間が届けられました。
地域のニーズから生まれた人形供養祭
八光殿の人形供養祭は、地域の方々の声に応えて誕生しました。「お人形をどう扱えばいいのか」との想いに応える形で始まり、今では八尾市の恒例行事として定着しています。参加者も年々増加し、遠方からも多くの方が訪れるようになりました。
次世代への文化の継承
八光殿は、「不易流行」を念頭に置きながら、従来の儀礼文化を次世代へ伝える役割を担っています。参加者には、幼稚園や保育園の子どもたちが多く含まれており、彼らが自らお人形を祭壇に持参して供養することで、物を大切にする心や感謝の気持ちを育んでほしいと考えています。特に、供養料を無料にすることで多くの家庭が参加できるよう配慮されています。
事前受付の取り組み
供養祭当日に参加できない方のために、ここ数日は事前にお人形を受け付ける期間が設けられています。この準備期間では、300名を超える方が訪れ、多くの種類のお人形が預けられました。また、八光殿では、他社では扱っていないガラスケースなども引き受けています。郵送での受付も対応しており、全国各地からのお人形の持ち込みが可能となっています。
市民への貢献
供養祭に参加される方々が寄付するお賽銭はすべて八尾市に寄付されており、地域貢献を約束しています。また、供養後はクリーニングを施し、再利用可能なお人形が地域の福祉団体へ寄贈されるなど、広く地域に対する支援の輪が広がっています。
参加者の思いとメッセージ
供養の際、参加者はお人形への感謝を短冊に書き込みます。「いつもありがとう」や「見守ってくれてありがとう」といったメッセージは、深い感謝の気持ちを伝えるもので、そのひとつひとつに重みがあります。参加者からは特に、 "推し活で集まったぬいぐるみ" を供養する方々も多く、自身の思い出と共に大切な存在を手放す瞬間に立ち会いました。
八光殿の想い
八光殿は、この供養祭を通じて地域の皆さまの想いに寄り添い、感謝の気持ちを形にすることを使命として掲げています。お人形を大切に扱い、その歴史を尊重することは、参加された方々との心の絆を深めることにもつながります。これからも地域に根ざし、思いやりの輪を広げていく活動に力を入れていく所存です。
会社概要
八光殿は1947年の設立以来、地域に密着した葬祭サービスを提供してまいりました。八尾市を中心に多くのご葬儀を執り行う中で、地域の皆さまの心の支えとなるよう努めています。今後も、さらなるサービスの充実を図り、皆様と共に歩んでいく所存です。