2025年のWebサイト使いやすさ調査
デジタルマーケティングを手がける株式会社シスコムが、2025年2月に実施した「Webサイトの使いやすさに関するアンケート」の結果が発表されました。この調査は、全国の600名を対象に実施され、現代のWebサイトの使いやすさに対するユーザーの意見を明らかにしました。
調査概要
この調査は2月13日から16日まで行われ、20代から60代以上の各世代120名ずつが回答しました。調査はインターネットを通じて実施され、回答者は全国の男女に渡っています。結果的に、600名の有効回答が得られました。
シンプルなデザインがトップ
調査の結果、Webサイトで「見やすい」「使いやすい」とする要素の中で、「シンプルなデザイン」が70%の支持を受けて最も多いことが明らかになりました。続いて「適度な文字の大きさ」や「わかりやすいメニュー構成」が挙げられ、ユーザーはシンプルさを求める傾向が強いことが分かります。
情報検索の重要性
ユーザーがWebサイトで情報を探す際の利用頻度を尋ねたところ、もっとも利用される機能は「検索窓」であり、これがトップとなりました。なんとその利用率は「サイトマップ」の2倍以上にのぼり、次いで「よくある質問(FAQ)」の順となりました。このことからも、ユーザーはスムーズに情報を見つけることを重視していることがわかります。
ユーザーが望む便利な機能
更に、Webサイトに「あると便利」と考える情報は「メニュー」と「検索窓」で、多くの人がこの二つを重視していることがわかります。この要素がしっかり整備されたWebサイトは、ユーザーにとって非常に利用しやすいものといえるでしょう。
離脱の原因
一方で、Webサイトから離脱する理由としては、「情報の動線が不明確」であるという回答が目立ちました。ユーザーが必要とする情報がどこにあるのか分からない場合、または求めている内容と異なる場合に、離脱する傾向があります。さらに「表示速度の遅さ」も影響する要因として挙げられました。
広告配置にも注意
調査では、Web広告に関する質問も取り上げられ、51%以上の人が「記事の間に広告が表示されるもの」や「全画面広告」を邪魔だと感じるという結果が出ています。広告を掲載する際はいかにユーザーに快適な体験を提供するかを考える必要があります。
総括と今後の課題
今回の調査結果から、ユーザーは使いやすいWebサイトに対してシンプルさと情報への即アクセスを求めていることが浮き彫りになりました。情報量が多いサイトでは、検索窓の活用やメニューの整理が重要です。逆に情報量が少ない場合、検索窓を設置しても不十分な情報しか提供できないとマイナス印象を持たれてしまいます。ユーザーのニーズに応じたサイト設計が極めて重要です。
正確で役立つ情報を提供し続けるためにも、どのような情報が求められ、どのように整理するかが、Webサイト運営者の課題となります。