文化交流の展覧会
2025-08-28 11:24:20

特別展「Over The Waves」が語る南蛮・万博・ジャポニスムの軌跡

和泉市久保惣記念美術館の特別展「Over The Waves」



2025年9月7日から11月3日まで、和泉市久保惣記念美術館で開催される特別展「Over The Waves—南蛮・万博・ジャポニスム—」が注目を集めています。この展覧会は、大阪・関西万博の開催を記念して、東西文化の交流について深く掘り下げています。特に、日本の芸術がどうヨーロッパに影響を与え、また逆にどのように日本が西洋の文化に影響を受けたのかを示す作品が約120点展示されます。

展示のテーマ


今回の展示は、16世紀から20世紀にかけての日本とヨーロッパの文化の交流をテーマにしています。特に、1867年に開催された第2回パリ万博に日本が初めて参加したことに焦点を当て、その中で展示される作品の数々がどのようにして異文化の架け橋となったのかを解説します。

南蛮文化


展示では、16世紀から17世紀にかけて西洋の文化を取り入れた「南蛮文化」の時代の美術品が紹介されます。ここでは、ポルトガル人が日本に持ち込んだ技術や文化に触れ、それがどのように変遷していったのかを知ることができます。美術館の本館では、特に南蛮美術に焦点を当てた作品が並び、訪れる人々がその魅力に触れることができます。

万博の影響


新館では、万博関連の作品が展示され、江戸時代から明治時代にかけての日本の工芸品やウィーン万博、さらには日本が西洋に与えた影響を探ります。

また、展覧会では葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」や、モネによる作品など、実際に西洋の芸術家たちが日本の文化に影響を受けた事例も見ることができます。これらの作品は、日本文化がどのように西洋に多大な影響を及ぼしたのかを示す重要な証拠となっています。

展示作品の見どころ


特に、重要文化財である「チュニス戦闘図」や「洋人奏楽図屏風」、「富士・藤・孔雀図大花瓶」といった美術品が来場者を魅了します。また、モネの「ヴァランジュヴィルの風景」や、ドガの「踊り子」といった作品も見逃せません。これらの作品は、実際に西洋の画家たちが日本から受けた影響を強く感じることのできるものです。

展覧会では、南蛮人が初めて日本に持ち込んだ技術や文化についても学ぶことができます。公式資料や当時の地図を通じて、当時の文化背景を理解しながら、実際の作品を鑑賞することができます。

イベントと解説


展覧会期間中には、学芸員による展示解説や講演会、音楽コンサートなどのイベントも予定されています。特に「北斎漫画とジャポニスム」の講演会は、興味深い視点を提供することでしょう。また、ミュージアムウィークには、特別な飲食イベントも用意されています。

開催概要


  • - 会期: 2025年9月7日(日)〜11月3日(月・祝)
  • - 開館時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
  • - 入館料: 一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下は無料。

多くの方々にとって、この展覧会は日本と西洋の文化が交わる瞬間を目撃する貴重な機会となるでしょう。ぜひ、和泉市久保惣記念美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

会社情報

会社名
一般財団法人和泉市文化振興財団
住所
大阪府和泉市内田町三丁目6番12号和泉市久保惣記念美術館内
電話番号
0725-54-0001

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。