蝶の魅力で探究心を育む「むし展〜かわひらこ〜」
和歌山県海草郡紀美野町で開催される「むし展〜かわひらこ〜」が、子どもたちの夢と探究心を育成するためのクラウドファンディングをスタートしました。これは、地域の蝶の蒐集家たちが手掛ける個展で、粋響株式会社のコンサルティング支援を受けています。
クラウドファンディングの目的
このプロジェクトは、日本の子どもたちが「将来の夢」を持てない現状を受け止め、大人たちが夢を追い続ける姿を示すことを目的としています。現代の日本では、なんと子どもたちの46%が将来の夢を描くことができていないという調査結果が出ているのです。この状況を打破するため、夢中になれる環境を提供することが求められています。
蝶を通じた学びの場「サードプレイス」
「むし展〜かわひらこ〜」では、蝶の美しさを通じて自然科学への興味を促す展示が予定されています。併せて、学校の枠を超えた学びの場として「サードプレイス」を創造することで、子どもたちの探究心を育んでいく狙いがあります。展覧会は視覚的な魅力があり、学術的な価値も兼ね備えています。
クラウドファンディングの詳細
- - プラットフォーム:CAMPFIRE
- - URL:プロジェクトページはこちら
- - 実施期間:2023年6月4日〜8月5日
- - 目標金額:150万円
主なリターンとしては、蝶の標本製作が学べる「標本展翅講座」や、蝴蝶の標本が含まれたキットもあります。特に、猪狩氏が製作した美しい標本は、ファンにはたまらない魅力です。
少年の夢が生んだプロジェクト
このプロジェクトのきっかけとなった出会いが、白石くんという少年との出来事です。彼は、昆虫に興味を持ち始め、小学校高学年での訪問を通じて蝶に魅了されました。現在では多くの標本を収集し、中学文化祭での展示も果たした彼は、将来の昆虫学者を目指しています。このような実例が、むし展の意義をより深めています。
夢の循環を生む大人の意義
経済産業省の調査によれば、日本の教育システムは画一的であり、個別の探究心が育まれない事態が指摘されています。このプロジェクトが目指すのは、大人が夢を追いかける姿を示すこと。これにより、子どもたちも自分の夢を描くことができるようになるという循環が期待されています。大人が挑戦を遂げる姿勢を見せることで、未来の世代へ「夢中になる素晴らしさ」を伝えたいと考えています。
イベントの開催
「むし展〜かわひらこ〜」は、2023年7月26日・27日の二日間、紀美野町文化センターで行われます。入場は無料で、目標来場者数は1,000人です。地域の文化と子どもたちの未来をつなぐこのイベントに、ぜひ参加してみてください。
代表メッセージ
猪狩元気会長は、「好きなことを追いかける大人であり続けることが、子どもたちの夢を育む鍵。白石くんのような子どもたちを一人でも多く育て、未来を変える第一歩になりたい」と強い思いで語っています。これはただの展示会にとどまらず、未来を担う子どもたちへの贈り物となることでしょう。