スマートフォン使用と口臭の関連性
株式会社ロッテが実施した最新の研究によれば、スマートフォンを使用することで口腔内における口臭の原因物質が増加することが確認されました。その一方で、ガムを咀嚼することで、これらの口臭成分を抑制可能であることが示されています。これは、ロッテが「噛むこと」に注目し、健康への影響を考慮した研究に取り組んでいる結果です。
研究の背景と目的
近年のスマートフォンの普及は、コミュニケーション方法を変え、私たちの生活に深く根付いています。しかし、その一方で、長時間の使用が身体に悪影響を及ぼすことが指摘されています。特に姿勢の悪化や、ドライアイなどの身体的問題に加え、心理的なストレスも増加する傾向にあります。ストレスは、口腔乾燥を引き起こし、それが口臭を引き起こす要因となることが知られています。このため、スマートフォンの長時間使用が口臭に影響を及ぼす可能性があると考えられています。
本研究では、実際にスマートフォン使用時に口臭成分がどのように変化するのかを検証するとともに、ガム咀嚼がその抑制に寄与できるかを探るために、実験を行いました。
研究方法と結果
研究対象は、20代から60代までの健康な男女26名を選定し、オープンランダム化クロスオーバー比較試験を実施。具体的には、スマートフォンを30分間使用する条件のもと、その前後でガムを咀嚼した場合としない場合で口臭成分を比較しました。
結果、スマートフォンを30分間使用した後、口臭成分が増加したことが判明しました。しかし、ガムを咀嚼していた場合は、この口臭成分の増加が明らかに抑制されました。この事実は、ガムがストレスを軽減し、唾液分泌を促進することが一因と考えられています。
研究の意義
この研究は、スマートフォン使用に伴う口臭の発生にガムが効果的であることを提示しています。特に、ストレスによる口腔環境の悪化を抑えるための手段として、ガム咀嚼が期待できるという結果を示しました。これにより、今後はガムを積極的にクチュクチュ噛むことが、日常生活における健康習慣として総合的に支持されるかもしれません。
今後の展望
ロッテは、「噛むこと研究部」を設立し、様々な研究機関や企業との連携を進めています。噛むことが脳や心、身体に与える影響を解明することで、健康的な生活を広めていくことを目指しています。これからも、皆様の「噛むこと」に寄り添い、その有効性を紹介し、啓発していく所存です。詳しくは、ロッテの「噛むこと研究室」ウェブサイトを訪れてみてください。
噛むこと研究室ホームページ
参考文献
1) 沖田純奈 et al, 北関東医学, 2022
2) Gholami N, et al, J Dent Res Dent Clin Dent Prospects, 2017
3) Koshimune S et al, Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod, 2003
4) 菅野範 et al, 薬理と治療, 2022
5) 松井美咲 et al, 薬理と治療, 2020
ロッテの研究によって、日常の小さな行動が健康に与える影響を知ることができます。皆さんも日常生活にガムを取り入れて、口腔ケアを心がけてみてはいかがでしょうか。