30周年記念展
2025-05-09 15:51:59

東京都写真美術館、30周年記念展「トランスフィジカル」開催!

東京都写真美術館30周年記念展「トランスフィジカル」



東京都写真美術館が、2025年に総合開館30周年を迎えることを記念して、新たな展覧会「トランスフィジカル」を開催します。この展覧会は、豊かな写真と映像の世界を再考する機会となり、1年間にわたり多彩な関連イベントが計画されています。

開館の歩みと記念展の意義



東京都写真美術館は1990年に一次施設を開館し、1995年に日本で唯一の写真と映像の専門美術館としての総合開館を果たしました。この記念すべき30周年は、館が培ったコレクションの魅力を新たな視点から探求する絶好の機会です。

展覧会「トランスフィジカル」は、写真や映像にかかわる物質性や身体的な表現に注目し、作品がどのように形成され、そのプロセスが何を意味するのかを探ります。このようなテーマ設定は、デジタル化が進む現在において、さまざまな新たな解釈や価値観を浮き彫りにします。

展示内容とテーマ



本展は、4人の学芸員共同によるオムニバス形式で、5つの異なるテーマで構成されています。第一のテーマ「撮ること、描くこと」では、初期の写真と絵画との関係性が探求され、どのように互いに影響を与えてきたのかが示されます。

第二のテーマ「dance」では、身体表現としての「踊る」行為が持つ社会的意義や多様性について焦点を当てます。第三のテーマ「COLORS」では、写真における色彩の重要性を掘り下げます。次に、第四のテーマ「虚構と現実」は、コンセプチュアル・アートから影響を受けた現実と虚構の境界を探ります。そして最後に第五のテーマ「ヴィンテージと出会うとき」では、デジタル時代の写真の価値を問い直します。

貴重な作品集



この展覧会では、東京都写真美術館ならではの貴重な作品が多数展示される予定です。世界最古のカラー写真《アジャンの風景》や、モホイ=ナジのフォトグラム、明治初期の河野浅八の作品など、特にオリジナルプリントが一堂に会することが大きな魅力となっています。このように、作品が持つ「唯一性」や「物としての魅力」を経験する機会は、写真の歴史に深い理解を与えてくれるでしょう。

アーウィン・オラフの初展示



また、第4室では、オランダの写真家アーウィン・オラフの作品が初めて展示されます。新型コロナウイルスのパンデミック下での自主隔離状況を捉えた作品や、絵画のように構成された大型作品が出品され、見る者に新たな視点を提供します。

関連イベント



展覧会に関連する様々なイベントも予定されています。特に、アーウィン・オラフの制作背景についてのスペシャルトークや、写真の歴史に関する連続対談など、多様なプログラムが企画されています。これらのイベントは、来場者がより深く展覧会内容を理解し、楽しむための良い機会となります。

開催概要



  • - 展覧会名: 総合開館30周年記念 TOPコレクション トランスフィジカル
  • - 会期: 2025年7月3日(木) - 9月21日(日)
  • - 会場: 東京都写真美術館3階展示室
  • - 主催: 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団東京都写真美術館
  • - 観覧料: 一般700円、学生560円、高校生・65歳以上350円

この機会に、東京都写真美術館の30周年を祝し、展覧会「トランスフィジカル」をぜひご覧ください。


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会社情報

会社名
公益財団法人東京都歴史文化財団
住所
東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階
電話番号
03-6256-9967

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