eスポーツ界における革新的な共同研究の始まり
プロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」が東京大学の中澤研究室との共同研究を発表しました。本研究は、「ZETA DIVISION」に所属する選手たちの協力のもと、2026年4月1日から始まります。研究の目的は、プロeスポーツ選手のパフォーマンスを向上させるとともに、選手寿命の延伸を図ることです。
研究の背景と目的
eスポーツは、高速な反応速度や高度な認知能力、精密な運動制御が求められるスポーツです。特に、トッププロ選手は、150〜200ミリ秒以下の反応時間で競技を行い、極限状況下での即座の意思決定やサブミリ秒単位での入力精度を要求されます。このような高い要求に応えるためには、身体的・心理的・神経生理的な負荷に対処する必要があり、パフォーマンスの波も大きな課題です。
本研究では、選手たちが心身ともに健康で、できる限り長くトップレベルで競技を続けられる環境を整えることを目指しています。具体的には、以下の4つの主軸を設定しています。
1.
神経・運動機能データによるパフォーマンス分析
選手のパフォーマンスを定量的に評価するためのデータを収集し、分析します。
2.
パフォーマンスの再現性・安定性の可視化
選手のパフォーマンスの変動を把握し、トレーニング方法の改善や戦略の立案に役立てます。
3.
コンディショニングおよびトレーニング手法の科学的最適化
具体的なトレーニング方法を検証し、選手にとって最適な方法を見つけます。
4.
選手寿命延伸を見据えた長期的な身体・心理・神経管理モデルの構築
プレイヤーのキャリアを延ばすための新たなコンディショニングモデルを作り上げます。
さらに、研究成果は従来のフィジカルスポーツ分野にも応用される可能性を秘めています。eスポーツを通じて得られる高精度なデータは、スポーツ科学全体に新たな知見をもたらすでしょう。
研究体制
この研究には、選手70名以上を擁する「ZETA DIVISION」が全面的に協力し、実際の競技データや身体データを収集します。特に、ストリートファイター6部門からは、2名の選手が参加。実績あるレジェンド選手「ももち」と若手ホープ「ひぐち」が名を連ねています。この二人はそれぞれ異なるスタイルと技術を持つ選手であり、研究への参加が今後ますます注目されることでしょう。
共同研究に向けたコメント
東京大学中澤研究室の中澤教授は、「eスポーツは私たちにとって非常に魅力的な研究対象です。この連携を通じ、スポーツのニューロサイエンス研究が進展し、その成果が多様な特性を持つ人々のwell-beingに貢献できることを期待しています。」とコメントしています。
GANYMEDE株式会社のCEOである西原大輔は、「eスポーツは知的かつ身体的な高度な競技です。東京大学との連携は大変光栄で、選手の可能性を科学的に最大化し、日本から世界への新たな競技基準を提示していきます。」と語っています。
「中澤研究室」について
東京大学中澤研究室は、神経科学やスポーツ科学の分野で最先端の研究を行う拠点です。ここでは、神経・運動機能の相互作用に関する研究が行われており、アスリートのトレーニングや障がい者のリハビリなど、多岐にわたる応用が期待されています。
この共同研究の進展は、eスポーツ界に限らず、さまざまな分野での健康やパフォーマンスの向上に寄与すると考えられます。選手たちの未来に向けた新たな一歩が、今始まろうとしています。