国連海洋会議における商船三井の貢献
2023年6月9日から13日にかけて、フランス・ニースで開催された「国連海洋会議」(2025 UN Ocean Conference、通称UNOC)に、株式会社商船三井のチーフ・サステナビリティ・オフィサー、引間が参加しました。この会議は、海洋の保全や持続可能な開発目標の実施を支援することを目的とし、各国政府や国際機関、企業、NGOなどが一堂に会し議論を交わしました。
引間は、パネルディスカッションに登壇し、商船三井の海洋環境保護に向けた取り組みを紹介。彼は、国際海運業界が直面する温室効果ガス(GHG)排出の問題や、気候変動による海洋環境への影響について言及しました。具体的には、海洋酸性化や海水温の上昇といった問題が、海洋生態系に及ぼすリスクを指摘し、海運業界における脱炭素化の重要性を強調しました。
「国際海運全体のGHG排出規模は大きく、気候変動対策は海洋環境保全においても非常に大切です」と引間は述べ、商船三井がどのようにして脱炭素に向けた取り組みを進めているのかを説明。特に、水中騒音の影響を低減するためのさらなる科学的調査と技術革新の必要性についても触れました。
パネリストとして参加した他の専門家たちからも、気候変動対策と生物多様性の両面を考えた取り組みや、さらなる研究とデータ収集の重要性について意見が表明され、活発な議論が展開されました。
商船三井は、これまでも持続可能な社会の実現に向けたさまざまな活動を行ってきました。特に「商船三井グループ環境ビジョン2.2」を策定し、クリーン代替燃料の導入など、五つの戦略を掲げていることが特徴です。これにより、より良い海洋環境を次世代に受け継いでいくための具現化に努めています。
引間は、次のように清水に説明しました。「私たちは、人・社会・地球におけるサステナブルな発展に貢献し、青い海から豊かな未来を切り開いていきます。」この信念に基づき、商船三井は引き続き海洋環境保護のリーダーシップを発揮し、持続可能な経済の発展を目指す取り組みを進めていくでしょう。
UNOCについて
国連海洋会議は、持続可能な開発目標(SDG)14に基づき、海洋の保全と持続可能な利用を促進するために開催される国際的なイベントです。各国政府をはじめ、国連機関、国際金融機関、NGO、学術機関、科学者、企業などが国際的な課題と解決策について議論し合う場です。岸辺での持続可能な開発を実現するために、さまざまな視点と専門知識を持った参加者が集まり、海洋の未来を守るための具体的なアクションを生み出します。
商船三井の積極的な関与こそが、国際的な海洋環境保護の新たな道を切り開く鍵となるでしょう。