美しい日本の棚田を捉えた写真コンテスト結果が発表されました

株式会社ヤマタネが主催した「日本の棚田フォトコンテスト」の結果が発表され、全国から2,026件の応募がありました。このコンテストは、棚田の魅力や現状を広く知ってもらい、その保全への意識を高めることを目的に行われました。今年初めての試みとなったこのコンテストには、優れた作品が数多く寄せられました。

特に注目されたのが最優秀賞に輝いた「シンクロナイズドドロリング」。この作品は岡山県岡山市で撮影されたもので、作者の藤元麻未さんが見事に棚田の現状を捉えました。特に印象的なのは、棚田が持つ美しい風景だけでなく、地域の人々の生活や生態系の大切さが表現されている点です。出品者たちは、棚田を取り巻く環境やそれに関わる人々の営みを多角的に捉えています。

審査は著名な写真家の今森光彦氏と株式会社ヤマタネのメンバーによって行われました。4カ月間にわたる応募期間中、多くの方がそれぞれの視点で棚田の魅力を発信してくれました。その中から下記のように各賞が決定しました。

- 最優秀賞：商品券10万円 + 棚田米10kg
- 優秀賞：3点、各商品券5万円 + 棚田米5kg
- ヤマタネ賞：5点、各商品券1万円 + 棚田米5kg
- 入選：10点、各商品券5千円

これまでに日本にはたくさんの美しい棚田がありますが、その多くは保存が求められています。人手不足や耕作放棄等の問題がある中で、棚田の現状についての意識を高めるためには、こうしたコンテストのような取り組みが欠かせません。

また、応募は写真投稿サイト「GANREF」を通じて行われ、多くの人々が棚田の持つ魅力を広めるきっかけにもなりました。受賞作品は、特設サイトにて確認することができますので、ぜひご覧ください。またご応募の際には、掲載された作品にブロッキングされている人物の許可も取得されている点に配慮してほしいと思います。

今回のフォトコンテストをきっかけに、棚田の美しさやそれを守るための意識が全国的に広がることを期待しています。審査結果に関してのお問い合わせには個別にお答えできませんが、興味のある方は是非、公式ウェブサイトをチェックしてみてください。地域と人々の生活が助け合い、持続可能な未来を目指すために、こうした取り組みがますます重要です。