デル・テクノロジーズが水冷コンテナデータセンターに水冷GPUサーバー導入
2026年6月17日、デル・テクノロジーズ株式会社は、再生可能エネルギーを駆使したコンテナ型データセンターを運営している株式会社ゲットワークスによって、最新の水冷GPUサーバー「Dell PowerEdge XE9680L」が導入されたことを発表しました。この取り組みは、生成AIの利活用が進む中で、より高性能なインフラを構築するための重要なステップです。
背景と導入理由
現代のIT環境において、生成AIの需要は急速に高まっています。その中で、GPUサーバーはデータ処理能力を大きく向上させるものの、大量の熱と電力消費が課題となっています。従来の空冷技術では、高性能GPUから発生する熱を効果的に冷却することは難しいため、ゲットワークスはこの点を解消するために水冷コンテナデータセンターの開発を決定しました。
「PowerEdge XE9680L」は、NVIDIAの最新高性能GPUを最大8基まで搭載できる水冷GPUサーバーであり、その特性を活かしてゲットワークスは高性能かつ省エネルギーなインフラを実現することを目指しました。デル・テクノロジーズはグローバルな供給力を発揮し、水冷GPUサーバーの導入をスピーディに実現しました。また、サーバー管理の機能である「iDRAC」が連携し、サーバーの状態をリアルタイムで監視できる点も大きな利点です。
導入の効果
「PowerEdge XE9680L」の導入によって以下のような効果がありました:
- - 省電力化:空冷型と比べ、消費電力を最大約30%削減し、空調の電力も約1/10に抑制。
- - 省スペース化:従来の空冷GPUサーバーの半分以下のスペースで設置可能になり、コンテナ内の計算密度を向上。
- - 騒音の低減:騒音が約40%削減され、作業環境が改善。
- - 環境負荷の低減:井戸水や河川水を利用した自然冷却と組み合わせることで、環境負荷の軽減が実現。
これらの効果により、ゲットワークスは顧客ニーズに応える柔軟なデータセンターを整備することが可能になりました。
今後の展望
ゲットワークスは、水冷コンテナデータセンターを国内各地に展開し、これらをつなげることで省エネで持続可能なデータセンター環境を構築する方向性を打ち出しています。また、生成AIの成長に応じて、迅速な水冷GPUサーバー環境の提供を目指すとのことです。
デル・テクノロジーズもこれらの取り組みを広範な技術及びサポートを通じて支え、生成AI時代のインフラ構築に向けてさらなる推進を続けていくと述べています。
「生成AIが進化する中で、水冷コンテナデータセンターへのニーズは高まると予想しています。限られたスペースにより多くのサーバーを設置できるのは、私たちにとって大きな価値です。」とゲットワークスの事業統括部長、林竜太朗氏はコメントしています。
「日本はAIの発展の転換点を迎えており、効率的に拡張可能なインフラが必要です。この液冷式GPU環境は、生成AIが大規模に利用可能になるためのキーです。」とデル・テクノロジーズ執行役員、毛利祐介氏も強調しています。