地盤情報の新たな時代が到来
住宅業界は現在、新築住宅の着工数が減少傾向にあり、さらには労働力不足が影響しています。こうした課題を克服し、企業が持続的な成長を実現するためには、データやAIを駆使したデジタルトランスフォーメーション(DX)が不可欠です。1つの例として、ジャパンホームシールド株式会社(JHS)と東京カンテイが連携し、地盤情報をAIによって予測するサービスを立ち上げました。
地盤AI推論モデルの開発
JHSは、住宅事業者のニーズに応えるため、建設前に地盤情報を的確に予測できる「地盤AI推論モデル」を開発しました。このモデルは、AIを活用して地盤の特性を分析し、住宅を建てる前にそのリスクを把握することを目指しています。具体的には、地盤の強度や腐植土の存在、適切な地盤改良方法やその費用に関する情報をも提供します。
この「地盤AI推論モデル」は、東京カンテイとの提携によって提供される「地盤調査AI」というサービスとして実現しました。消费者は、同社の会員制Webサービスから簡単に地盤情報を得ることができ、地図上のポイントをクリックするだけで、鍛えられたAIが迅速にレポートを作成します。
東京カンテイとのパートナーシップ
東京カンテイは、不動産業界での情報提供を専門とする企業です。全国のマンションの図面や価格情報、土地や戸建ての売買事例などをWeb会員に配信しており、そのデータベースは非常に充実しています。今般、土地の価値を評価する尺度として立地や利便性だけでなく、地盤の質も重要であるとの認識が双方で共有されたことから、このシステム連携が実現しました。
両社はそれぞれの強みを生かし、顧客のニーズに応じた多角的なサービスの提供を目指します。その結果、顧客満足度を高め、住環境の向上に貢献することを目指すのです。
地盤からの安全と豊かな未来
JHSは、住まいにおける「万が一」を無くし、より安全で豊かな未来を地盤から支えることを使命としています。AI技術やビッグデータを活用し、住宅業界の効率化や住環境の向上、さらにはリスクマネジメントの強化に寄与することを通じて、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
企業情報
所在地: 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア17F
電話: 03-5624-1545
コーポレートサイト
所在地: 東京都品川区上大崎3-8-3
代表者: 長田 千江美
事業内容: 不動産情報サービス、鑑定評価、コンサルティングなど。
この新たな連携により、住宅業界がさらに革新を求めて進んでいくことが期待されるでしょう。