「樹海VR」が登場
2019-04-01 10:02:01
根本敬による新感覚アート体験「樹海VR」の魅力を徹底解剖
「樹海VR」が提供する新しいアート体験
アートの楽しみ方が日々進化している中、特に注目を集めているのが「樹海VR」です。80年代から活躍を続ける異才、根本敬による作品がVRの世界で体験できるという新しい試みが、多くのアートファンを魅了しています。
巨大なペインティング作品《樹海》
2017年に完成した《樹海》は、その驚異的なサイズ(333.3×788cm)や迫力で、パブロ・ピカソの名作《ゲルニカ》とも肩を並べる存在です。この作品は、半年をかけて根本敬が手がけ、アーティスト会田誠のアドバイザーを受けて制作されました。展示を経て、観覧は難しい状況が続いていましたが、VR技術によって再びその姿を楽しめるようになりました。
VRでの多様な鑑賞体験
「樹海VR」では、観客が作品をさまざまな角度から体験できることが魅力です。離れた位置から全体を眺めるだけでなく、近くで細部を観察することができます。さらには、遠くから少しずつ近づいて変化を楽しむという観覧スタイルも実現します。このように、VRならではの柔軟性を取り入れた鑑賞体験は、アートをより身近に感じさせてくれることでしょう。
富士の樹海空間での鑑賞
特に大きな特徴の一つは、作品のタイトルにも使われている富士の樹海空間での鑑賞が可能な点です。360度の視野で広がるその景色の中で、アートを鑑賞できることで、観客はダイナミックな体験を味わえます。生と死の交錯がテーマとされるこの作品は、静と動の両方を感じさせる不思議な魅力を放っています。
根本敬の挑戦とその影響
根本敬は1958年に東京都で生まれ、『月刊漫画ガロ』にて漫画家としてのキャリアをスタートしました。「特殊漫画」と呼ばれる独自のスタイルで評価を受ける彼は、特に音楽やアート界での影響力が大きい存在です。作品には『生きる』や『未来精子ブラジル』などがあり、90年代のサブカルチャーにも大きな影響を与えました。根本敬自身がVR制作に関わる一方で、坂本雅司が企画・プロデュースを手がけ、株式会社グリオグルーヴとEden Lab.がVR制作を担当しています。
無料で体験可能
「樹海VR」は無料で鑑賞できる魅力的なプロジェクトです。公式サイトからOculusキーを取得し、Oculusアカウントを使って体験することができ、多くの人にアートを楽しむ機会を提供しています。対応デバイスとしてはOculus GoやGear VRが用意されており、手軽にアクセスできます。
今後もVR技術を活用した新しいアート体験が広がることが期待されます。「樹海VR」にてその先端をぜひ体感してください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社グリオグルーヴ
- 住所
- 東京都新宿区高田馬場三丁目23番1号YSKビル
- 電話番号
-
050-1743-8891