増田こうすけが描く初の短編小説集『ギャグ小説日和転校生』が発売

増田こうすけの新たな挑戦

漫画界で数々のヒット作を生み出してきた増田こうすけ氏が、ついに小説の世界へと踏み出しました。8月2日、彼の初の短編小説集『ギャグ小説日和転校生』が発売され、多くの文学ファンや漫画ファンから注目を集めています。本書は、増田氏が「ジャンプSQ.」で連載していた作品を元にした短編が収められており、全て異なる視点とキャラクターが描かれています。

作品内容の紹介

本書には、海外からの転校生である浦賀を中心に展開される「転校生」、友達と夏の海に行くことになった主人公の冒険を描いた「僕の夏休みの冒険」をはじめ、バラエティに富んだ作品が収められています。特に「お義父さん」は、家族の関係の微妙さを描き出し、読者を考えさせる作品です。また、増田氏特有のユーモアも忘れられておらず、笑いを誘うストーリー展開が魅力となっています。

文学界の反応

発表にあたり、著名な作家たちからも絶賛の声が寄せられました。青崎有吾氏は「大傑作」と称賛し、浅倉秋成氏は「圧巻の筆力」と述べ、増田文学がマンガの枠を超えた魅力を持つと支持のコメントを寄せました。高山一実氏も自身の日常に浸透するような楽しみを持って読み進めたと語り、作品の影響力を証明しています。

書店員の熱いコメント

書店員たちからも本書に対する期待や熱いコメントが続々と寄せられています。大盛堂書店の山本亮氏は、過去の思い出とギャグが交錯する感覚を作品に見出し、丸善ラゾーナ川崎店の神代莉奈氏は、増田氏のユニークな世界観が純文学の香りを感じさせると述べています。啓文堂書店の赤井裕輝氏は、漫画の描写が脳裏に浮かび、読みごたえのある短編として楽しめると高く評価しています。

書誌情報

- 書名：『ギャグ小説日和転校生』

- 著者：増田こうすけ

- 定価：814円（10％税込）

- 判型・ページ数：新書判・240ページ

- ISBN：978-4-08-703549-0

- 発行：株式会社集英社「JUMP j BOOKS」

著者の経歴

増田こうすけ氏は1998年に『夢-赤壁の戦い-』で第49回赤塚賞準入選を果たし、1999年に「月刊少年ジャンプ」で『増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和』の連載を開始しました。この作品はその後、改題されて現在も連載中です。他にも、多くの漫画作品を手掛けてきましたが、小説家としての挑戦は新たな一歩となります。増田氏の多才な才能が今後もどのような形で発揮されていくのか、ファンとして目が離せません。