近年、音声を聞き取ることが難しい方々を支援するための新しい技術が注目されています。特に市の役所での対応が求められる中、直方市では耳の不自由な方がより利用しやすくするために、軟骨伝導式集音機、通称軟骨伝導イヤホンを試験的に導入しました。
このイヤホンは、耳の軟骨を利用して音を伝える仕組みを持っており、通常のイヤホンと比べて音漏れが少なく、音声が立体的に聞こえることが特徴です。多くの自治体でも採用が進多く、音を聞き取りにくい利用者に配慮した便利なアイテムとなっています。
導入の背景
直方市では、耳の聞こえにくい方々が市役所に安心して来庁できるような環境作りに取り組んでいます。窓口での意思疎通の円滑さを目指し、新たに導入した軟骨伝導イヤホンをぜひ活用してもらいたいと考えています。市は、耳の聞こえにくい方々のコミュニケーションを、よりスムーズにするための道具としてこの製品の実用性を探っていきます。
設置場所と使用方法
導入された軟骨伝導イヤホンは、直方市の市庁舎の5階にある健康長寿課窓口(51番窓口)で利用可能です。市民の方々が必要に応じて使用できるよう、職員が適切に対応します。なお、このイヤホンは必要に応じて本庁舎の各課窓口にも貸し出されるため、耳に不安がある方はお気軽にお申し出ください。
設置機器について
導入された機器は、cheeroのOtocarti MATE、1台です。この高性能イヤホンを通じて、より多くの市民が質の高い音響体験を得ることができます。また、今後必要に応じて多数の窓口でもイヤホンを利用できる体制を整えていく予定です。
連絡先
この取り組みに関する詳しい情報は、直方市健康長寿課にお問い合わせいただければ適切にご案内いたします。連絡先は、0949-25-2391です。利用を希望される方が気軽にアクセスできる仕組みを整え、耳の聞こえにくい方々にとっての頼もしい存在となるよう努めていきます。
新たな技術を取り入れることで、直方市は地域社会の力を借りて、誰もがアクセスしやすい、温かいコミュニケーションの場を作り上げていくことを目指しています。今後の成果や利用状況にも注目です。