漫画「1コマの国のアリス」がギネス世界記録に挑戦
日本の漫画界に新たな記録が誕生しました。全長25mの漫画「1コマの国のアリス」が、ギネス世界記録として正式に認定されたのです。この驚くべき作品は、漫画家・凸ノ高秀先生によるもので、「不思議の国のアリス」をモチーフにしたストーリーが展開します。
作品の内容と特徴
「1コマの国のアリス」では、女子高校生の主人公が様々な漫画のジャンルに飛び込み、その世界での課題を解決していきます。この斬新な設定により、少女漫画、スポーツ漫画、サスペンスなど、色とりどりの世界観が詰まっており、読み手を惹きつけます。特に注目すべきは、主人公の身体の大きさが場面によって変化する演出です。この技法により、読者はスマートフォンの画面を通して、主人公の冒険をより身近に感じることができます。
さらに、漫画を一気にやり遂げるような濃厚なテンポで進行し、単行本1冊分を1コマのタテコミとして表現しているため、まるでアニメを見ているかのような臨場感を味わうことができるのも魅力的です。
ギネス認定の意義
今回のギネス認定は、「デジタルコミックにおける最長の一コマ漫画」という記録名で、確かに今までにない挑戦でした。ギネス世界記録の認定日である2018年4月19日には、163,631dpという数値で正式に記録されました。この数字は、スマートフォンの画面上の情報を表す単位であるdpを元にしたものです。
作者・凸ノ高秀先生へのインタビュー
作者の凸ノ高秀先生は、ギネス認定を受けた感想を「男に生まれたからには一度は世界一になりたいと思っていたので、とても嬉しい」と語ります。この作品の制作にチャンレジした際は、前例がないために多くの試行錯誤があったことも明かしました。
「作り方を考えるのが一苦労でした」と述べ、工夫した点として「スマートフォンでの縦スクロールを楽しくするギミック」と、読者もストーリーを主人公と共に追体験できるようなシナリオが必要だったと振り返ります。
おすすめポイント
本作品の読み方には、スマートフォンならではの様々なギミックが施されています。例えば、アリスが穴に落ちるシーンでは素早く上にスワイプすることで、臨場感のある急降下を体感できます。また、キャラクターからメッセージが送られてくるかのような演出が施されており、読者を物語に引き込む仕掛けが満載です。これにより、ただ読むだけでなく、作品の世界に浸ることができます。
作品についての今後
今後、作者が描いてみたい作品についても聞きました。「王道の青春ものか、逆に暗い気持ちになるようなものが描きたい」と語る中で、女性キャラの魅力をしっかり描くことを目指しています。
最後に
「まんがは読まれてなんぼだと思っており、これからも楽しんで頂ければ嬉しい」とファンへのメッセージを送りました。ぜひ、この革新的な漫画を体験し、その魅力を直接感じてみてください。
オフィシャルサイトはこちら:
1コマの国のアリス スペシャルサイト