バイオフィリアプレイス南青山が2024年度グッドデザイン賞を受賞！

バイオフィリアプレイス南青山がグッドデザイン賞を受賞

東京都港区に位置するオフィスビル『バイオフィリアプレイス南青山』が、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。このビルは大東製糖株式会社の依頼を受け、株式会社新居千秋都市建築設計によって設計されました。

プロジェクトの背景

このプロジェクトは、コロナ禍の最中に始まりました。働き方が根本的に変化している中で、新しいオフィスビルの在り方を模索することが求められました。テレワークやオンライン会議が常態化する中で、対面でのコミュニケーションの重要性が再認識され、そこで「人と人がアイデアを交わし合い、刺激を受ける場所」を目指すことが決まりました。

デザインの特徴

このオフィスビルは、自然と共生することをコンセプトにしています。通風や採光、植栽といった要素を取り入れ、快適で明るい環境を実現しました。特に注目すべきは、南面の外壁の独特の形状です。この凹凸によって風が和らげられ、建物内部に心地よい風を取り込みながら、プライバシーも確保されています。また、飛び出した屋根が日射を遮る役割を果たし、夏場の熱負荷を軽減しています。

建物内部は、12メートル四方の開放的な空間が広がっており、柔軟なレイアウトが可能です。オフィスビルに求められる交流の場としての機能も持たせており、南面にはアルコーブが設けられ、多様な居場所が創出されています。

評価のポイント

受賞の決め手となったのは、前面のファサードデザインです。このデザインは、光や風の取り入れ方に工夫が施されており、室内に多様な居場所を提供します。さらに、四方向に窓を設けることで、十分な通風を確保し、心地よい環境を実現しています。環境に配慮した設計は、未来の働き方を見据えたものであり、多くの評価を得ました。