大学は就職だけじゃない?少子化問題と向き合うための性教育
東洋学園大学が開催している公開講座「リベラルアーツ」の最終回は、現代社会の喫緊の課題である「少子化問題」と、大学における「性教育」の意義について深く掘り下げます。講師は、東洋学園大学現代経営学部教授の本庄加代子氏。少子化問題が経済的な側面だけでなく、社会全体の不安定さや、世代間・男女間の相互理解の欠如にも繋がっていることをデータに基づいて解説します。
少子化の根本原因は、経済的な負担だけではない?
一般的に、少子化の原因は経済的な負担、特に育児にかかる時間や費用だと考えられています。しかし、本庄教授は、それ以上に、適切な性教育を受けられないこと、そして、主体的に人生を設計し、子どもを持つ・持たないを選択する機会が乏しいことが大きな要因だと指摘します。
大学が担うべき新しい役割:主体的に生きるための知識と価値観の醸成
従来、大学教育の目標は「就職」に重点が置かれてきました。しかし、現代社会では流動的な雇用情勢の中で、仕事だけではなく、家庭や社会との良好な人間関係、つまりウェルビーイングを重視することが重要になっています。
そこで、本庄教授は、社会に送り出す最後の教育機関である大学が、社会の常識や流行に左右されることなく、多角的な情報提供を行い、学生一人ひとりが自身の価値観に基づいて考え、主体的に人生を歩むための知識と価値観を育む役割を担うべきだと訴えます。
具体的な事例から学ぶ:大学生の性教育と働く世代の悩み
本講座では、実際の大学生男女に対する性教育の実施結果と、働く20代の男女の悩みに関する社会人調査の結果を分析し、具体的な事例を通して少子化問題と性教育の関連性を明らかにします。
参加者募集:無料の公開講座で少子化問題について考えよう!
東洋学園大学は、本郷キャンパスで対面講座とオンライン講座をハイブリッド形式で開催しています。最終回となる第6回は、7月20日(土)11時~12時30分。少子化問題と大学における性教育について、興味のある方はぜひご参加ください。
詳細情報
日時: 2024年7月20日(土)11時~12時30分
場所: 東洋学園大学フェニックスホール(東京都文京区本郷1-26-3)
対象: どなたでもご参加いただけます
受講料: 無料
形式: 対面またはオンライン(対面は当日参加可能、オンラインは前日までの申込)
申し込み: 東洋学園大学ホームページ「公開講座申込フォーム」よりお申し込みください。
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後援: 公益財団法人文京アカデミー
少子化問題や性教育について関心をお持ちの方、ぜひこの機会にご参加ください。