京都発の国際協力NGOによる支援活動
公益社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)は、京都市中京区に拠点を置く国際協力NGOであり、海外での難民支援や貧困削減、さらに国内外の自然災害被災者に対する支援に広く取り組んでいます。この度、2025年3月にミャンマーで発生した大規模地震の影響を被った方々への支援を目的としたクラウドファンディングを開始しました。プロジェクト名は「ミャンマー地震支援ー支援の手が届いていない人々へ生活物資を届けたい」と題し、目標金額は100万円です。寄付の募集は2025年7月22日から2025年10月20日までの90日間にわたる予定です。
ミャンマー地震の現状
2025年3月28日、ミャンマー中部サガイン地方を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。この地震は甚大な被害をもたらし、報告によると3,745人が命を落とし、5,104人が負傷しています。また、50万6,000人以上の人々が影響を受けており、現在も住宅や医療施設の再建、インフラの復旧が進んでいない非常事態です。特に、発生から3か月半が経過した今も、必要な支援が届いていない地域が多い状況です。
NICCOの活動内容
NICCOは、2025年5月に被害が大きかったマンダレー地区のシンガイとミッターの2地域において、被災した221世帯に対して、ビニールシートやマラリア予防の蚊帳、粉シリアルなどの食料を提供しました。また、高齢者や子どもを含む300人には、ブランケットや歯ブラシセットを配布しています。特にこれらの地域は他からアクセスが困難であるため、NICCOは外部からの支援が行き届いていないことを考慮し、今後も支援を継続する必要があるとしています。
クラウドファンディングの詳細
プロジェクトの内容は、マンダレーのシンガイとミッター地域に住む被災者に必要な生活物資を提供することです。具体的な活動内容は次の通りです。
1.
物資の選定・調達
NICCOの現地スタッフが被災地のニーズを調査し、必要な物資を選定します。その後、物資をヤンゴンで調達し、マンダレーまで輸送します。
2.
物資の配布
現地提携団体や地域住民、行政機関と連携し、配布対象者を決定します。特に、高齢者や片親の世帯、障害者など、支援ニーズが高く、支援が届きにくい人々に優先的に配布を行います。
資金の使途
寄付金は、主に被災者への生活物資の配布支援に使われ、さらに現地調査や調整、情報発信にかかる費用としても利用されます。また、このクラウドファンディングは寄付金控除型の「All In方式」となっています。
NICCOの歩み
NICCOは1979年12月15日に設立され、これまで45年にわたり国際的な支援活動を行ってきました。内閣府認定の公益社団法人であり、国連特別協議資格団体としても活動しています。ミャンマーにおいては、過去にサイクロン災害支援や少数民族帰還民支援を行ってきた経験があります。現在、ウクライナの人道支援やザンビアの水衛生支援調査など、さまざまな支援活動を展開中です。
お問い合わせ情報
- - 団体名: 公益社団法人 日本国際民間協力会(NICCO)
- - 担当者: 岡田
- - 所在地: 京都市中京区六角通新町西入西六角町101番地
- - 電話: 075-241-0681
- - ファクス: 075-241-0682
- - E-mail: [email protected]
- - HP: NICCOの公式サイト