TOKYO KNIT総合展2023
2023-02-06 14:09:04

サステナブルな未来へ!TOKYO KNIT総合展2023が渋谷で開催

サステナブルな未来を編むTOKYO KNIT総合展2023



2023年2月22日と23日、渋谷ヒカリエにて開催された「TOKYO KNIT総合展2023 クロスオーバーエキシビション」。35社のTOKYO KNIT認証企業が参加し、環境への配慮と革新的な技術を融合させた約150点ものニットアイテムが展示されました。本展は、東京都の中小企業新戦略支援事業の一環として行われた「TOKYO KNIT OMOプロジェクト」の集大成として注目を集めました。

サステナビリティを追求した多彩な展示



本展の見どころは、大きく3つのプロジェクトです。

まず「クオリティコレクション」では、企画ディレクター芳村貫太氏がサステナビリティをテーマに、環境負荷の少ない染色やリサイクル素材の活用を徹底したアイテムを開発。27社の認証企業によるOEM/ODM受注促進も目指しています。

次に「リサイクループプロジェクト」は、廃棄される裁断クズを再利用した糸を使ったアイテムが展示されました。若手デザイナー「TENDER PERSON」とのコラボレーション作品も発表され、AR技術を活用した斬新な展示方法も話題を呼びました。淡路島の廃校再生プロジェクトで生まれたオリジナルTシャツなども展示され、サステナビリティへの取り組みの広がりを見せつけました。

そして「JFWデザイナーコラボ」では、日本ファッション・ウィーク推進機構推薦の橋本祐樹氏とのコラボアイテムが初公開されました。7社の認証企業が橋本氏デザインを具現化。東京ニットの高い技術力を示しました。

その他、80点以上の個別企業プレゼンテーションや、TENDER PERSON、橋本祐樹氏らを迎えたトークショーも開催され、多角的なアプローチで来場者を引き込みました。

未来へ向けたものづくりへの挑戦



本展のテーマは「これからの社会が求める服づくりのために」。環境問題への意識の高まりや、デジタル技術の進化を背景に、TOKYO KNITは持続可能なものづくりを追求しています。「リサイクループプロジェクト」は、その象徴的な取り組みと言えるでしょう。廃棄物削減、資源循環を促進し、環境負荷を低減するだけでなく、新たな価値創造へと繋がる取り組みです。

また、展示会自体の運営においても、サステナブルな展示備品を使用するなど、環境への配慮が徹底されました。コーヒー豆袋をアップサイクルした展示ボードや、リサイクル可能なマネキンなど、細部に至るまで工夫が凝らされています。

TOKYO KNITは、江戸時代から続く東京のニット産業の歴史と伝統を継承しつつ、現代社会のニーズに対応した革新的な取り組みを展開しています。今回の総合展は、その取り組みの成果を示す場であると同時に、未来への展望を示す重要な一歩となりました。

TOKYO KNITの取り組み:東京ニット産業の未来



TOKYO KNITは、東京のニット産業の活性化を目指し、高い技術力と創造性を持ち合わせた企業のネットワークです。本展は、単なる展示会ではなく、企業間連携や技術革新、サステナビリティへの取り組みなどを示すプラットフォームとして機能しています。

本展を通じて、TOKYO KNITは、東京のニット産業の未来を創造していく力強さを示しました。そして、サステナブルな社会の実現に向けて、業界全体が一つになって取り組む姿勢が明確に示されました。これからのTOKYO KNITの動向から目が離せません。

会社情報

会社名
東京ニットファッション工業組合
住所
東京都墨田区両国4-37-2TKF第1会館
電話番号
03-3633-5601

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