地域とつながるリトリートハウス「波と月」が茨城で受賞

大洗町の新しい拠点「地域とつながるリトリートハウス～波と月～」

茨城県大洗町に位置する「地域とつながるリトリートハウス～波と月～」が、2024年度の「いばらきデザインセレクション」にて知事選定を受けたことが発表されました。設計を手掛けたのは株式会社G ARCHITECTS STUDIOの田中亮平氏であり、施工はZOSUNの阿部田英樹氏が担当しました。この選定は、地域の魅力を最大限に引き出すデザインの中で特に称賛に値するものとして、144件の応募の中から選ばれました。

「いばらきデザインセレクション」は、優れたデザインを通じて茨城県のイメージアップと産業振興を目指すプロジェクトであり、リトリートハウスはこの取り組みの一環として認められました。特に空間・建築部門での選定は、地域文化や歴史を反映したデザインが求められ、それを見事に体現したのがこの施設です。

リトリートハウス「波と月」の魅力

リトリートハウス「波と月」は、元酒屋の店舗併用住宅をフルリノベーションした二階建ての施設です。カフェ＆ダイニングスペース「NEO CHINESE KURAGE」では、地元の新鮮な食材を用いた創作中華料理が楽しめます。さらに、2階には1日1組限定の宿泊施設が設けられ、和のテイストを残した落ち着いた空間で、訪れる人々が港町・大洗の穏やかな時間を堪能できます。

訪れる人々に心身をリフレッシュさせる空間として、サウナテントやイベントスペースも完備。忙しい日常からの逃避を提供するこの地は、地域の歴史を刻んできた建物をベースにしつつ、現代的なリトリート体験を提供する複合施設へと生まれ変わっています。このような設計哲学は、トタンと錆の使用によって経年変化を表現し、港の倉庫の雰囲気を彷彿とさせる造りになっています。