日本初のテストフライトを経て、VTOL型ドローンSwift021が羽ばたく
2019年12月9日から13日の間、淡路市の生穂新島地区で行われた新型VTOL型固定翼ドローンSwift021のテストフライトが、日本国内における初の試みとなりました。このテストフライトでは、自律飛行、ペイロード(可視光および赤外線カメラ利用)、写真測量、自動追尾の機能について、計10回にわたる試験が実施されました。最終日には数名の招待客を迎え、厳格な安全管理やSwift021の機体性能についての説明が行われました。
航空機と同様の安全性の重要性
テストフライトの責任者であるニック・バルアCOOは、ドローンを小型航空機とみなすべきであり、トラブルが発生した場合の影響は大きいと指摘しています。航空機レベルの安全性を確保するためには、操縦者の経験が不可欠とされています。具体的には、飛行計画の策定やリスクアセスメント、操縦技術が重視されています。
正確な操縦技術の確立
操縦者の経験を高めるために、村上一輝と野村祥太郎の2名が、親会社であるSwift Engineering Inc.(アメリカ・カリフォルニア州)で約1か月間にわたってSwift021の運用訓練を受けました。訓練では、安全管理方法と操縦技術に重点が置かれており、回転翼機と固定翼機の特性を兼ね備えたVTOL機構の習得が求められます。
また、村上は訓練中に“FAA Part 107 UAS Certification”を取得しました。これは25kg以下のドローンを操作するための資格として、アメリカ連邦航空局が定めたものであり、安全管理や運用、状況判断の知識を問われます。
兵庫県でのさらなるドローン業務の展開
スウィフト・エックスアイ株式会社は、兵庫県におけるドローンの先行的な利活用業務を受託しています。今後は、テストフライトで得られた知見を活かし、さらなるドローン調査業務を展開していく予定です。操縦者が技術を習得することに加えて、定期的な訓練を行い、安全管理に努めていくことが求められています。
会社の概要
スウィフト・エックスアイ株式会社は、2018年4月に設立され、兵庫県神戸市に本社を置いています。代表取締役会長には松下弘幸氏、COOにはニック・バルア博士が就任しています。今後も空の未来をリードする企業として、進化を続けていくことでしょう。
ウェブサイト:
Swift Xi