ノマドワークの実態と課題
最近の働き方改革の中でも特に注目を浴びるノマドワークスタイル。しかし、この自由で柔軟なスタイルにもさまざまな悩みが存在します。埼玉県に本社を置く株式会社R&Gは、ノマドワーカー185人に対し「ノマドワークの嫌なところ」に関する意識調査を実施。その結果をランキング化しました。
ノマドワークとは
ノマドワークは、特定のオフィスに縛られず、自由な場所で仕事をするスタイルです。インターネット環境さえあれば、どこでも作業可能なため、気分やスケジュールに応じて作業場所を変更することが魅力となっています。しかし、調査によれば、多くのノマドワーカーが直面している課題も浮き彫りになっています。
調査結果の概要
調査期間は2025年11月1日から15日、回答者は各年代からのノマドワーカーで、結果の中で最も多い職業は「ライター」であり、その後にIT系エンジニアやイラストレーターと続きました。ノマドワーカーは多くの仕事を自分のペースで進められる職種が占めていることがわかりました。
課題1位:作業場所の確保が大変
調査結果で「ここが嫌だ」とされることの1位には「作業場所の確保が大変」が挙げられました。特に「自宅」が約77%で作業場所として選ばれる一方で、「カフェ」や「コワーキングスペース」など他の場所を利用する場合、常に安定した環境を確保するのは難しいとの意見が続きました。自分にとって最適な作業場所を見つけること自体が一苦労で、特にオンライン会議などを行う際には個室を予約する必要がある場合も多く、コスト面でも負担が増えるケースがあります。
課題2位:集中できない
次に多くの人が挙げたのは「集中できないことがある」という点です。周りの雑音に悩まされる、あるいは誰に見られていないとダラけてしまうという意見もありました。特に自宅で作業をする際には仕事とプライベートの境目があいまいになりがちで、結果として集中が途切れてしまう様子が伺えました。人の目があることで緊張感を持てるカフェでの作業が好まれる理由にもなっているようです。
残りの課題
ランキングには他にも、メリハリがつけにくいこと、ネット環境が不安定、人との関わりが少ないといった問題が上位に挙がっています。特に、リモートワークが主流の昨今、安定したネット環境は欠かせませんが、場所によって環境が異なるため適切な場所選びが重要です。
まとめ
自由な働き方であるノマドワークにはその魅力がある一方で、実際には環境づくりや自己管理の難しさが立ちふさがっているという結果が示されました。これらをクリアするために、セキュリティ面やネット環境が整った作業空間を探し続けることが必要で、「自宅以外にもうひとつの作業拠点をどう確保するか」が今後の大きなテーマとなるでしょう。より快適にノマドワークを楽しむための環境作りが、今後ますます求められているのです。
岡本陽子氏の見解
この調査結果を受けて、キャリアコンサルタントの岡本陽子氏は「自宅がベースになっている中で、もう一つ働きやすい環境を見つけることが求められている」と述べています。自宅での仕事環境を整えることに加え、他に安心して作業できる場所を見つけていくことが今のノマドワーカーにとって重要なポイントです。