AIで進化する要件定義支援ツール「Kachitto」
最近、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、株式会社Infigateが新たに発表した要件定義支援ツール「Kachitto」のベータ版が注目を集めています。このツールは、システム開発のスタートを誰でも容易に行えるようにすることを目指しています。2025年6月初旬には公式に公開される予定で、現在ベータユーザーの先行募集が公式LPで行われています。
開発背景
多くの企業が「やりたいことはあるのに、どう始めれば良いのかわからない」と悩んでいることは少なくありません。特に中小企業では、開発会社とのやり取りが多く、進行が滞る現状が見られます。逆に開発側も、抽象的な要望から具体的な設計を行うまでに多くの時間を要し、これがプロジェクトのリスクを高めています。こうした非効率を解消するために生まれたのが「Kachitto」です。
ベータ版の機能
「Kachitto」は、クライアント企業がAIの助けを借りてプロジェクトの企画書を自動生成できる機能を持っています。これにより、専門知識は不要で、企業の業務プロセスや実現したい内容を自然に入力するだけで、AIが企画書の構成案を提示し、ドキュメント化します。また、フローチャートやシーケンス図などのビジュアル機能も搭載されています。これにより、ユーザーは自分の考えを視覚的に整理しやすくなります。
今後の展望
「Kachitto」は今後、さらに機能を充実させることを計画しています。具体的には、クライアントと開発会社の要件のすり合わせ機能や、開発会社からの提案受付、要件定義書や仕様書の共同編集機能などを段階的に実装する予定です。最終的には、上流工程全般を支援するSaaSとして、開発コストを削減しつつも、品質を維持した開発体験を提供することを目指しています。
代表者の思い
Infigateの代表である長野勇斗氏は、「Kachitto」がすべての開発関係者の意図を正確に伝える手助けをするツールであると強調します。「仕様変更や齟齬により開発現場の負担が増えることを減らしたい」という思いからこのプロジェクトをスタートし、要件定義にかかる時間やコストを削減しながら、むしろ開発の質を高めていくことを目指しています。
ベータテスター募集のお知らせ
株式会社Infigateでは、公式サイト上でベータ版の先行利用者を募集中です。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
募集期間は2025年5月末から6月までの予定で、利用費用はベータ版に限り無料です。今後の展開から目が離せません。