高槻市消防本部が近畿地区指導会出場を前に訓練総見を開催
令和7年7月4日、高槻市消防本部は消防訓練センターで、近畿地区指導会に向けた訓練総見を行いました。この日は、消防隊員4チーム、合計17名が「ロープブリッジ救出」と「引揚救助」の2種目において、その成果を披露しました。日差しが照り付ける中、隊員たちは本番さながらの緊張感に包まれ、日頃の訓練の成果を見せつけました。
近畿地区指導会は、毎年8月に開催される全国消防救助技術大会の予選にあたるもので、消防職員が鍛えた救助技術を発表し、技術の向上を図ることを目的としています。今回は兵庫県で行われる地区指導会に向けて、高槻市消防本部は「ロープブリッジ救出」と「引揚救助」の2種目で出場しました。これまでに52回の全国大会において17回の出場経験を持つ本市消防本部にとって、今回の指導会は重要な意味を持ちます。
「ロープブリッジ救出」では、隣の建物からロープを使い、要救助者を牽引し脱出するという訓練が行われました。この訓練では迅速な座席結びが求められ、隊員たちは慎重かつ素早く救助を行いました。
一方、「引揚救助」では、地下やマンホールに転落した要救助者をロープで引き上げるトレーニングが行われました。この際、隊員は空気呼吸器を装着し、迅速に捜索を行いました。要救助者を見つけ出した隊員は、塔上の隊員に信号を送り、連携を取りながら地上に救出しました。
訓練が終了した後、田中栄二消防長は隊員たちを激励し、「高槻市を代表する救助隊として、訓練成果を発揮し、全国大会への出場を勝ち取ると信じています」と述べました。本市消防本部のさらなる活躍が期待されます。
この訓練は、消防士たちの結束を強化するだけでなく、地域住民に向けて高槻市消防本部の活動の質を示す機会ともなりました。今後も隊員たちは、さらなる技術向上を目指して日々努力を続けることでしょう。
高槻市消防本部は、今後も訓練を重ね、より確実な救助活動ができる体制を整えていくことが求められています。隊員たちの頑張りが、地域を守る大きな力になることは間違いありません。今後の活躍に期待が寄せられます。