クリエイティブカンパニー「FISH」が高松で新たな挑戦を始動、地域を支えるマーケティングの未来

2020年4月、高松市に新たに創立されたクリエイティブカンパニー「株式会社FISH」は、地元の広告会社であるセーラー広告株式会社の100%出資によって設立されました。代表を務める白川淳氏をはじめ、広告やデザインのスキルを持つクリエイターたちが集まり、地域企業のマーケティングを支えるための新しい形を提供していくことを目指しています。

「FISH」という社名には、海のように柔軟に動きながらビジネスの流れをつかむという意味が込められており、中四国エリアの企業のニーズに応えるためのスタートを切りました。

近年、企業における課題は単なるプロモーション活動の域を超え、経営戦略にまで波及しています。FISHは、ブランド構築や販売戦略、広告に関わる前段階の事業戦略から参加し、企業の未来を一緒に拡張していくことを焦点にしています。

提供するサービスの多様性

FISHが提供するサービスは多岐にわたります。マーケティング領域のコンサルティングから始まり、事業開発やプロダクト開発、さらにはブランディングや広告コミュニケーション、地域課題の解決に至るまで、クリエイティブなアプローチでクライアントのニーズに応えます。

特に、FISHの「クリエイティブ・ファシリテーション」は、クライアントとの密接なパートナーシップを築きながら、新たな機会の創出や課題解決を共に考えていくプログラムです。プロダクト、ビジュアルアイデンティティ（VI）、広告、空間に至るまで、幅広いアウトプットが期待される中、デザイン思考を駆使して独自の価値を形にしていきます。

プロジェクトの実績

最近のプロジェクトとしては、愛媛県の石鎚酒造が創業100周年を記念して開発した「石鎚純米大吟醸 VANQUISH」のデザインに関わったり、高松市の新たな宿泊施設「穴吹邸」のマーケティング施策を担当したりするなど、地域密着型の取り組みを行っています。また、ストロングポイント株式会社との連携により「トップダウン脱却プロジェクト」のサービス開発にも参画し、コンサルティングや人材育成に取り組んでいます。

メンバーの背景

クリエイティブカンパニーの中心を担うのは、白川淳氏をはじめとする精鋭メンバー。彼らは、広告・デザインの分野での豊富な経験を持ち、産業や地域の特性に応じたクリエイティブな戦略を考案する力に自信を持っています。彼らは、単なる短期的な成果を求めるだけでなく、持続可能な成長へ向けた協業を大切にしています。

地域課題へのアプローチ

白川氏は、四国が抱える人口減少や産業の衰退といった地域課題を踏まえた上で、この新しい会社を立ち上げた理由を語ります。「FISHが目指すのは、地域内に眠る素晴らしい観光資源や技術、情熱を持った人々を結びつけ、国内外の市場へ展開すること。クリエイティブの力を用いて、四国を活性化していくことが私たちの使命です」と述べています。

新たなアイデアが次々と生まれる「FISH IDEA STUDIO」では、企業のアイデア開発合宿やクリエイティブワークショップ、地域団体との共同イベントなど、様々な活動が展開されています。このようにFISHは、四国の未来を切り開くために、さまざまな場面での挑戦を続けています。