日本初の女性総理と原田マハの快挙
今年、我が国の歴史に新たな一ページが刻まれました。それは日本で初めて女性が総理大臣に就任するという出来事です。その名は高市早苗氏。彼女の就任に伴い、原田マハの小説『総理の夫』に再び注目が集まっています。発売当初から支持を受け続け、このたび重版が決定し、累計でなんと27万部を超えました。これはまさに時代の波に乗った作品と言えるでしょう。
注目を集め続ける『総理の夫』
この小説は、2013年に単行本として刊行され、その後2020年には文庫新装版としてリリースされました。物語は、2020年に日本初の女性総理大臣に選ばれた相馬凛子と、その夫である鳥類学者の日和との関係を描いています。彼女たちの夫婦愛は政界の混沌とした状況の中で試され、物語は痛快なエンターテイメントを提供します。
高市総理の登場により、ますます注目を集める『総理の夫』。SNSでは、読者たちが「『総理の夫』がリアルに登場した」「時期的にタイムリーだから読んだ」という感想をこぞって投稿しています。これにより、原田マハが描く理想の女性総理に対する関心がますます高まっています。
ストーリーの舞台とテーマ
物語は相馬凛子が42歳で第111代総理大臣に選ばれるところから始まります。彼女の夫、日和は「ファースト・ジェントルマン」として、凛子を支え、日々の奮闘を日記に綴ります。しかし、凛子が掲げる理想は、実現までの道のりが決して平坦ではないことを示しています。税制や原発問題、社会福祉といった先行き不透明な社会情勢の中、相馬内閣は一定の支持を受けていますが、もちろんそこには陰謀を企てる者も存在します。果たして凛子はその理想を実現することができるのでしょうか?このようなテーマが、読者の心をつかんで離しません。
著者からのメッセージ
原田マハは自身の著作に関して、「日本初!小説でも現実でも打てば響くような女性総理」と自らコメントしています。この言葉からも、彼女が描く世界には力強さや未来への期待が込められていることが伺えます。
文庫情報のご紹介
『総理の夫First Gentleman新版』は、2020年11月10日に刊行され、定価は1,012円(税込)。文庫判で464ページにわたって展開されるこの作品は、多くの人に感動と興奮を与え続けています。興味がある方は、ぜひ書籍紹介サイトもチェックしてみてください。
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著者プロフィール
原田マハは1962年に東京都で生まれました。関西学院大学文学部と早稲田大学の大学院を卒業し、伊藤忠商事、森ビルでの勤務を経て、2002年にフリーのキュレーター、ライターとして活動を開始します。2005年には『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞し、2006年に作家デビューを果たしました。その後も多くの賞を受賞し、数々の作品を世に送り出しています。
日本初の女性総理誕生の背景には、原田マハの『総理の夫』という作品が大きな役割を果たしていると感じさせられる今日この頃です。このような時代にこそ、彼女の描く世界で心を動かされる人が多いことに違いありません。