スマートプラスが債券取引サービスを開始
株式会社スマートプラスは、2025年3月31日より、証券ビジネスプラットフォーム「BaaS」に債券取引機能を追加することを発表しました。この新機能は、長期金利の上昇を背景に安定した利回りを求める投資家のニーズに応えるものです。
新たな金融商品への対応
近年の経済状況を反映し、増加する債券投資への関心に対して、スマートプラスはこれまで主に株式や投資信託を扱ってきた「BaaS」に債券取引を加えることにしました。パートナー企業は、自社のニーズに応じて債券商品を選定できるため、より多様な金融サービスを顧客に提供することが可能となります。
第一弾として、スマートプラスは、米国ドル建債券を提供することを決定しました。これには、特に利回りが高い債券が含まれており、今後は取り扱い商品をさらに広げていく計画です。
提携パートナー
初めて債券取引を開始する企業には、株式会社アンバーアセットマネジメントやCSアセット株式会社が名を連ねており、これらの企業は「Digital Wealth Manager」という証券取引プラットフォーム上で、選定された米国ドル建債券を扱います。このプラットフォームは、企業がセルフブランドの投資一任運用サービスを容易に提供できるよう設計されています。
BaaSの革新
「BaaS(Brokerage as a Service)」は、証券サービス提供に必要な業務システムをAPI形式で提供し、クラウド上での外部連携を実現します。これにより、フロントシステムとミドル・バックシステムが分離され、顧客の要望に応じたサービスを柔軟に開発可能です。現在の金融市場の変化にもスピーディに対応することができ、低コストで高付加価値な独自サービスの展開が実現します。
基本機能には、売買執行機能や入出金機能が含まれ、オプション機能としてロボアドバイザーやポイント投資といったサービスも用意されています。
スマートプラスのビジョン
株式会社スマートプラスは、証券ビジネスプラットフォームを通じて、お客様にとって便利で使いやすい金融サービスの提供を目指しています。次世代金融インフラを提供することで、パートナー企業や顧客に対するサービスを一層向上させ、組込型金融の実現を図っていく方針です。Finatextグループとしての合同の取り組みや新たな金融商品の開発も、今後の重要なテーマです。
まとめ
スマートプラスの債券取引サービスの導入は、今後の金融サービスの多様化に大きな影響を与えるものと期待されています。安定した利回りを求める投資家には新たな選択肢が増え、パートナー企業にとっても競争力を高めるきっかけとなるでしょう。様々な投資機会が広がるこの新サービスに、今後のさらなる期待が寄せられています。