セイノーHDとSpacewaspが連携しサステナブル社会を実現へ向けた実証実験開始

セイノーHDとSpacewaspの共同プロジェクト

このたび、セイノーホールディングス（以下、セイノーHD）と株式会社Spacewasp（以下、Spacewasp）は、サステナブルな製品を用いて循環型社会の実現に向けた実証実験を開始しました。これは、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を運営する株式会社eiiconの支援の下、セイノーHDが主催する「SEINO O.P.P. INNOVATION PROGRAM」における共創事例の一つです。具体的には、植物由来の未利用資源を利用した製品をセイノーHDのオフィス空間に導入し、その効果を検証するものです。

取組の背景と目的

近年、物流業界では温室効果ガスの削減や資源の有効活用が求められています。このような背景の中、Spacewaspが提案する製品は、木製パレットや花の茎などの植物由来資源をアップサイクルして内装材として再利用することを目指しています。これにより、セイノーHDの既存の物流システムに植物由来資源を組み込む事が可能となり、成形と輸送を一元化することで環境負荷を軽減することが期待されています。

また、この取り組みを通じて、Spacewaspの高度な技術力とセイノーHDの物流ネットワークを掛け合わせ、サーキュラーエコノミーの実現に向けた第一歩を踏み出すことができるのです。Spacewaspは、サステナブル素材を使用した製品を提供することで、企業内環境の改善だけでなく、持続可能な事業モデルの構築も目指します。特に内装空間に使用される植物由来の素材は、サステナブルな社会の実現に向けた重要な役割を果たします。

今後の展望

今後、セイノーHDとSpacewaspはさらなるグリーン物流の発展に向けて、以下のような活動を計画しています。

1. 持続可能な事業モデルの構築：両社の技術とノウハウを活かし、具体的なビジョンを実現するための事業スキームを開発します。
2. 地域の排出事業者との連携：植物由来資材を効率よく回収し、アップサイクル事業者へスムーズに届けるためのモデルを検討し、実際の取り組みを進めます。

「Team Green Logistics」をスローガンに掲げるセイノーHDは、環境負荷を最小化し、インフラとしての役割を果たすことを目指しています。一方で、Spacewaspは地球環境に優しい素材を活用した命を新たにする製品を提供することで、持続可能な未来の創造に貢献しています。この共同プロジェクトにより、サステナブルな社会は一歩近づくことができるでしょう。

サステナブルO.P.P.について

セイノーHDには「オープン・パブリック・プラットフォーム（O.P.P.）」構想があり、業界の枠を超えた連携を通じて、日本の未来を変えることを目的としています。この構想の下、セイノーは自らの物流インフラを活用しながら、企業の課題解決に貢献する新規事業を展開しており、今回の実証実験もその一環です。植物由来資材をアップサイクルし、生活・環境双方に良い影響を与える製品を提供することを目指します。