低騒音型・低振動型建設機械の指定による新たな環境保護施策

低騒音型・低振動型建設機械の新たな指定

国土交通省は2023年3月31日、建設工事に関連する騒音や振動の軽減を目的に、低騒音型及び低振動型の建設機械を新たに指定しました。この指定制度は、平成9年から始まり、これまでの実績を踏まえたものです。

建設業界において、騒音や振動は作業現場周辺の住民にとって大きな問題となっています。これに対処するため、低騒音型・低振動型建設機械の導入が進められています。新たに指定された建設機械は、従来型と比較して相当程度の騒音と振動が抑えられ、作業環境の改善に寄与します。

最新の指定では、31機種の低騒音型建設機械が新たにリストに追加され、累計では7,138機種に達しました。一方、低振動型の建設機械は43機種の指定が維持されています。これにより、建設現場の機器選択肢がさらに広がります。

国土交通省は、これらの指定機械を通じて、建設工事が周囲の生活環境に与える影響を最小限に抑えつつ、工事の円滑な進行を図ることを目指しています。具体的には、住民の生活の質の向上や、騒音公害の軽減を目的とした取り組みが期待されています。

国土交通省のウェブサイトには、指定された建設機械の詳細情報が掲載されており、具体的な型式や仕様について確認することができます。さらに、疑問や問い合わせがある場合は、国土交通省大臣官房の参事官（イノベーション）グループに直接連絡することが可能です。

建設業界の進化は、環境保護の観点でも重要なステップです。低騒音・低振動型建設機械の指定は、その第一歩とも言えるでしょう。今後も、この流れが続くことに期待しつつ、住環境の向上に貢献していくことが求められます。